エクセル(Excel)の「TEXTJOIN関数」とは

TEXTJOIN関数」とは、指定した「区切り記号」を間に挟み、文字列、個別のセル、範囲指定した複数セルのテキストを連結できる関数です。Office 2019 以降に導入され、データの列記などに利用できます。

「TEXTJOIN関数」の書式(構文)は

TEXTJOIN (区切り記号, ignore_empty, 文字列1, [文字列2],...)

となります。

wd240515-01.png

引数の「文字列1」「文字列2」は「結合するテキスト項目」であり、空白または文字列、または文字列が入力されたセル、および範囲指定した複数セルによるテキストとなります。

「区切り記号(delimiter)」は「間に挟む文字列」で、空白または二重引用符("")で囲まれた文字列、または文字列が入力されたセルを参照することで指定できます。

そして「ignore_empty」は「TRUE」の場合、連結する文字列に空白のセルは無視され、その間を挟む「区切り記号」も非表示となります。空白あるいは「1」にしても「TRUE」と理解されます。

ちなみに連結した文字列が 32767 文字 (セルの制限) を超える場合、「TEXTJOIN関数」による結果はセルに「#VALUE」というエラー表示を返すことになります。

 

「TEXTJOIN関数」の具体的な使い方は、たとえば

=TEXTJOIN(" ",TRUE,"足立","一郎")

と「C1」セルに入力すると、入力したセル「C1」に

足立 一郎

と表示されます。

wd240515-03.png

" "」と指定した半角スペースが「区切り記号」として間に挟まれています。

 

"足立" と "一郎" が、以下のように各セルに入力されている場合、

A1="足立"、B1="一郎"

これを「A2」で連結して「足立 一郎」と表示するには

=TEXTJOIN(" ",TRUE,A1,B1)

あるいは

=TEXTJOIN(" ",TRUE,A1:B1)

と入力します。

wd240515-04.png

 

さらに複数の「区切り記号」を使うこともできます。

A1="足立"、B1="一郎"
A2="石田"、B2="二郎"
A3="宇川"、B3="三郎"
A4=" "、B4="、"

これで

=TEXTJOIN(A4:B4,TRUE,A1:B3)

と入力すると「足立 一郎、石田 二郎、宇川 三郎」と表示できます。

wd240515-05.png

 

連結する文字列を増やして、たとえば

A1="東京"、B1="名古屋"、C1="大阪"、D1="福岡"

を「、」を挟んで「A2」で連結したいときは

=TEXTJOIN("、",TRUE,A1,B1,C1,D1)

あるいは

=TEXTJOIN("、",TRUE,A1:D1)

と入力することで

東京、名古屋、大阪、福岡

と表示されます。

wd240515-06.png

 

ここで「D1」に空白のセルがある場合を考えると、

A1="東京"、B1="名古屋"、C1="大阪"、
D1=""、E1="福岡"

「ignore_empty」が「TRUE」の場合、

=TEXTJOIN("、",TRUE,A1:E1) は
東京、名古屋、大阪、福岡

wd240515-08.png

となり、空白セルは無視されます。

「ignore_empty」が「FALSE」の場合、

=TEXTJOIN("、",FALSE,A1:E1) は
東京、名古屋、大阪、、福岡

wd240515-07.png

となり。空白セルもテキストに追加されます。

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