「SEQUENCE」とは、1、2、3 のように連続した数値の配列や表を行と列の数を指定して生成する関数で、「TRANSPOSE」とは、配列や表の行と列を入れ替える関数で、組み合わせて使うことも可能です。
「SEQUENCE(シーケンス)」には「順に並べる」「配列する」という意味があり、「TRANSPOSE(トランスポーズ)」には「(位置・順序などを〉取り換える/入れ替える」といった意味があります。
正確なつづりを覚えていなくても、関数を候補リストから探すとき「SEQUENCE」なら「=se」、「TRANSPOSE」なら「=tr」まで入力すれば絞り込めます。
ちなみに候補リスト内でフォーカスを移動するときには上下矢印キーが使えて、最終確定は「Tab」キーが使えます。
あるいはマウスによるダブルクリックでも確定できます。
「SEQUENCE関数」の構文は以下のようになります。
=SEQUENCE(行,[列],[開始],[目盛り])
[ ] で囲まれた引数は省略可能で、それぞれの役割は
- 行 で返す行の数
- [列] で返す列の数
- [開始] で数列の最初の数値
- [目盛り] で配列内の後続の各値の増分量
となっています。
つまり =SEQUENCE(2,3,2) なら 2行3列の配列として「2」から開始され「1ずつ」増えて「スピル」表示できます。
さらに =SEQUENCE(2,3,3,2) なら 2行3列の配列として「3」から始まり「2ずつ」増えて「スピル」表示できます。
「TRANSPOSE関数」の構文は単純で、以下のようになります。
=TRANSPOSE(配列)
「配列」が文字列を含んだ「表」でも、行と列を入れ替えできます。
たとえば「A1」から「D3」までのセル範囲「A1:D3」でできた表なら
=TRANSPOSE(A1:D3) で行と列を入れ替えできます。
そして「SEQUENCE関数」で生成した配列の行と列を「TRANSPOSE関数」で入れ替えることも可能です。
たとえば「A1」に「=SEQUENCE(2,3) 」と入力すると
という配列が生成され、「=TRANSPOSE(SEQUENCE(2,3)) 」と入力すると
のように行と列を入れ替えた配列になります。
「配列定数」を使った配列でも行と列を入れ替えできます。
行と列を入れ替えた後で「配列定数」に変換することもできます。
「配列数式」「配列関数」「配列定数」は必要に応じて使い分ければいいでしょう。
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