「SEQUENCE関数」とは/「TRANSPOSE関数」とは

SEQUENCE」とは、1、2、3 のように連続した数値の配列や表を行と列の数を指定して生成する関数で、「TRANSPOSE」とは、配列や表の行と列を入れ替える関数で、組み合わせて使うことも可能です。

「SEQUENCE(シーケンス)」には「順に並べる」「配列する」という意味があり、「TRANSPOSE(トランスポーズ)」には「(位置・順序などを〉取り換える/入れ替える」といった意味があります。

正確なつづりを覚えていなくても、関数を候補リストから探すとき「SEQUENCE」なら「=se」、「TRANSPOSE」なら「=tr」まで入力すれば絞り込めます。

wd240403-01.png

ちなみに候補リスト内でフォーカスを移動するときには上下矢印キーが使えて、最終確定は「Tab」キーが使えます。

あるいはマウスによるダブルクリックでも確定できます。

 

「SEQUENCE関数」の構文は以下のようになります。

=SEQUENCE(,[],[開始],[目盛り])

[ ] で囲まれた引数は省略可能で、それぞれの役割は

  •  で返す行の数
  • [] で返す列の数
  • [開始] で数列の最初の数値
  • [目盛り] で配列内の後続の各値の増分量

となっています。

 

つまり =SEQUENCE(2,3,2) なら 2行3列の配列として「2」から開始され「1ずつ」増えて「スピル」表示できます。

wd240403-02.png 

さらに =SEQUENCE(2,3,3,2) なら 2行3列の配列として「3」から始まり「2ずつ」増えて「スピル」表示できます。

wd240403-03.png

 

「TRANSPOSE関数」の構文は単純で、以下のようになります。

=TRANSPOSE(配列)

配列」が文字列を含んだ「表」でも、行と列を入れ替えできます。

 

たとえば「A1」から「D3」までのセル範囲「A1:D3」でできた表なら

wd240403-04.png 

=TRANSPOSE(A1:D3) で行と列を入れ替えできます。

wd240403-05.png

 

そして「SEQUENCE関数」で生成した配列の行と列を「TRANSPOSE関数」で入れ替えることも可能です。

たとえば「A1」に「=SEQUENCE(2,3) 」と入力すると

wd240403-06.png

という配列が生成され、「=TRANSPOSE(SEQUENCE(2,3)) 」と入力すると

wd240403-07.png

のように行と列を入れ替えた配列になります。

 

「配列定数」を使った配列でも行と列を入れ替えできます。

wd240403-08.png

行と列を入れ替えた後で「配列定数」に変換することもできます。

wd240403-09.png

「配列数式」「配列関数」「配列定数」は必要に応じて使い分ければいいでしょう。

記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。

スポンサーリンク

ご意見&コメント

パソコン用語解説」をご利用いただき、ありがとうございます。

「参考になった」「ちょっと違うかも?」というときは TwitterFacebookページを使ってご感想やコメントをいただけると嬉しいです!励みにもなりますし、必要に応じて情報の追加や修正もしてまいります。

 

同じカテゴリー「エクセル(Excel)」の用語解説

 

同じカテゴリー「エクセル(Excel)」のQ&A

関連した記事を検索

パソコントラブルQ&A」「パソコン用語解説」では関連Q&Aや用語解説を豊富に掲載中です。検索してみてください!

五十音順」インデックス

別サイトで「パソコン用語集」も公開しています。

過去の用語解説 (762 件)

編集長のプロフィール

編集長

:パソコン生活応援アドバイザー。「なにしろパソコン.com」サイト運営、メルマガ編集、セミナー講師からコラム・書籍執筆まで実績豊富!

「パソコン用語解説」では厳密さよりも、分かりやすさ、覚えやすさを優先しています。そのため強引なたとえを使ったり、編集長独自の見解も交えておりますのでご了承ください。解説の中でパソコンの設定や操作法を紹介していますが、お使いのバージョンなど環境によって違う場合があります。

また、本サイトを参考にしたパソコン設定、サイト閲覧、紹介したソフトウエアや機器の購入&使用、そしてトラブル対応やインターネット活用は『利用者の責任』でお願いします(免責事項)。