Excel の「SORT関数」とは指定した範囲または配列の値を並べ替える関数です。並び替えの基準をどの「行」あるいはどの「列」にするか、並び替えの順序を「昇順」にするか「降順」にするかを指定できます。
たとえば「A1」から「A5」に
30、10、80、50、40
と値が並んでいる場合、「C1」に「SORT関数」を使って
=SORT(A1:A5)
と入力すると
「C1」から「C5」に
10、30、40、50、80
と昇順に並べ替えられて表示されます(昇順が既定)。
ちなみに、このようにひとつのセル「C1」に「SORT関数」を使った式を入力したときに「C1」から「C5」に値が並んで表示されるのが「スピル機能」です。
- エクセル(Excel)の「スピル機能」とは(2024/03/13)
「SORT関数」は「スピル機能」を活かした関数なのです。
「SORT関数」の構文は以下のようになります。
=SORT(array,[sort_index],[sort_order],[by_col])
[ ] で囲まれた引数は省略可能で、それぞれ引数の役割は
- array で並べ替えの対象となる配列または範囲を指定
- [sort_index] で並べ替えの基準となる行または列を指定
- [sort_order] で「1」で「昇順」、「-1」で「降順」に指定
- [by_col] で並べ替えは「行(FALSE)」か「列(TRUE)」か指定
となります。
なので先ほどの並べ替えで「降順」にしたいときは
=SORT(A1:A5,1,-1,FALSE)
となります。
ただし、この場合 1列しかなく「行(FALSE)」は既定なので
=SORT(A1:A5,,-1)
にように [sort_index] と [by_col] を省略しても同じ結果になります。
元の表はそのままで、ちょっと並び替えて確認したいときなどにも手軽に使える関数です。
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