Excel で文字列に含まれる英字をすべて小文字に変換する関数は「LOWER」、すべて大文字に変換する関数は「UPPER」、文字列中の各単語の先頭文字を大文字に変換する関数は「PROPER」です。
Excel の「関数の挿入(fx)」ボタンで開いた「関数の挿入」画面で「関数の分類」を「文字列操作」にしたとき表示される関数はいくつもあります。
その中で、英字の大文字、小文字変換に関するものは以下の3つになります。
- LOWER(文字列) 文字列に含まれる英字をすべて小文字に変換
- UPPER(文字列) 文字列に含まれる英字をすべて大文字に変換
- PROPER(文字列) 文字列中の各単語の先頭文字を大文字に変換した結果を返す
この説明文だけ読むと「PROPER」は「先頭文字を大文字に変換する」ので「先頭文字以外は変換しない」とも解釈できるのですが、例えば「すべて大文字」の文字列では先頭文字以外は小文字に変換されます。
=PROPER("station") -> Station
=PROPER("STATION") -> Station
なので PROPER(文字列) の説明文は
- 文字列中の各単語の先頭文字だけを大文字に変換した結果を返す。
にしたほうがベターではないかと思います。
ちなみに「大文字」は「capital letter」のほかにも「upper case letter」、「小文字」は「small letter」のほかにも「lower case letter」と英訳できます。
そのため「大文字に変換」が「UPPER」、「小文字に変換」が「LOWER」という関数名は分かりやすいです。
一方で「PROPER」は「適切な」といった意味なので、これが単語の先頭文字を大文字に変換する関数名と言われてもあまりしっくりきません。
それでも、全部大文字、全部小文字に変換するよりは「適切」な変換かもしれませんね、なんて余計なことを考えているうちに「PROPER」は覚えてしまいそうです。
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