Chrome の「調整アイコン」とは、サイトを開いたらアドレスバーに表示される URL の左端に現れるアイコンのことで、クリックするとサイトの情報や許可する権限などを確認でき、設定変更もできます。
2023年秋に Chrome のデザインが一新され、そのときにサイトを開いたらアドレスバーに表示される URL の左端に現れるアイコンも「調整アイコン」に変更されました。
ちなみに従来は「鍵アイコン」でした。
「調整アイコン」は、設定用スライドを上下に 2つ並べたデザインで、上がオフ、下がオンの設定にも見えます。
そのため「調整アイコン」をクリックすれば「このサイトの設定ができる」と連想できます。
※英語では「tune icon」で「tune」には「調整」の意味もあります。
一方、従来の「鍵アイコン」は「このサイトは鍵で守られています」と連想されますが、最近では危険なサイトや怪しいサイトさえ多くが https で始まるので、それだけで安全なサイトと判断できないのです。
「調整アイコン」になっても基本的には「このサイトとの間で送受信される情報はプライバシーが保護されます」という意味があります。
それでも「調整アイコン」は「サイトと安全に接続している」と示すだけで、その開いているサイトが安全という意味ではなく、機密情報や個人情報を送受信するときは確認や注意が必要というわけです。
もちろん「サイトの接続が(暗号化され)保護されている」アドレスという意味では、現在も https で始まることはとても大切です。
- アドレス(URL)の先頭にある http と https の違いとは(2014/3/5)
それでも https で始まっていても安全なサイトとは限らないので、誤解がないように「鍵アイコン」を「調整アイコン」にしたのです。
「調整アイコン」をクリックすると、まずは「サイトのドメイン名」が表示され、間違っていないか確認できます。
そしてその下に
- この接続が保護されています
- Cookieとサイトデータ
- サイトの設定
という項目が並び、それぞれ確認したり、設定を変更したりできます。
特に「サイトの設定」で Chrome の「プライバシーとセキュリティ」設定画面が開くので、
そのサイトに与えている各種「権限」について現在の設定を確認でき、必要に応じて変更できます。
基本的には最初に開いたサイトで「位置情報」「カメラ」「マイク」「通知」などが要求されたときは「確認」するようになっていますが、「許可」してもあとから「ブロック」に切り替えることができます。
一度、どんな「権限」項目があり、どういう設定になっているのかを確認しておくといいでしょう。
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