Officeアプリでテキストや図形、セルなどを「コピー」や「切り取り」した後に「貼り付け」すると、貼り付けたコンテンツの右下に自動表示される小さな長方形のチップが「貼り付けのオプション」ボタンです。
「貼り付けのオプション」ボタンをクリックすると、そのときに適用できる「貼り付け」関連のオプション画面が表示されます。
その中から希望の操作を選択すると「貼り付け」の形式を、いったん「貼り付け」終わったあとからでも変更が可能です。
今回、示した例では、PowerPoint で作成した「図形」を「コピー」して「貼り付け」すると、最初の設定では「貼り付け先のテーマ」が適用され、コピーしたものと同じ図形が貼り付けられます。
でも「貼り付けのオプション」で「図」を選択すると「図形」ではなく、「図」として貼り付けられます。
このように「貼り付け」実行後でも、別のオプションに切り替え可能なのが便利なのです。
「貼り付けのオプション」ボタンはクリック以外に、表示されている状態なら「Ctrl」キーを押せばオプション画面が表示されます。
「貼り付けのオプション」ボタンに「(Ctrl)」と表記されているので、事前に覚えていなくても使えるはずです。
オプション画面内のボタンのフォーカスは矢印キーで移動させることができ、決まったら「Enter」キーを押すことでも実行できます。
Officeアプリでも Excel は「貼り付けのオプション」ボタンを選択して表示されるオプション画面で選べるボタンの種類が豊富です。
それだけ「貼り付け」のバリエーションが多いということで、用意された「貼り付けのオプション」に希望に合った操作がない場合さえあります。
そのときは「貼り付け」操作前に貼りつけたい場所を右クリック、現れたメニューから「形式を選択して貼り付け」を選択して詳細設定できます。
たとえば「形式を選択して貼り付け」画面を使えば「コピー」した表の「値」だけを貼り付けながら「行/列」の入れ替え」も可能です。
とはいえ一般的な「貼り付け」操作であれば「貼り付けのオプション」ボタンを選択して表示される画面で選べるオプションで事足りるので「形式を選択して貼り付け」画面は特殊な場合と考えていいでしょう。
「貼り付けのオプション」ボタンの表示/非表示は Officeアプリの「オプション」画面を開き、左メニューで「詳細設定」に切り替え、その中の「切り取り、コピー、貼り付け」項目の中から
- コンテンツを張り付けるときに[貼り付けオプション]ボタンを表示する
というチェックボックスで切り替えることができます。
※ここでは「貼り付けオプション」となっており、「の」を付けるのか統一してほしいです。
一般ユーザーであれば「貼り付けのオプション」ボタンは便利なので表示設定のままでいいし、逆に表示したいのに表示されていない場合は、この設定項目にチェックが入っているか確認しましょう。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。