「タッチキーボード」とは、画面上に平面的なキーボードを表示して、各キー部分をタップやクリックすることで文字入力やキー操作できるアプリです。タッチ操作しやすいレイアウトも用意されています。
Windows 10 にも「タッチキーボード」はありますし、基本は同じ機能ですが、デザインや設定項目などに違いがあるので今回は Windows 11 の場合で解説します。
Windows 11 で「タッチキーボード」を使うには「タスクバー」右端の「システムトレイ」に表示された「タッチキーボード」アイコンをタップ(あるいはクリック)して起動させます。
タッチパネル搭載のノートPC では初期設定で「システムトレイ」に「タッチキーボード」アイコンが表示されていますが、デスクトップPC でアイコンを表示するには設定をオンにする必要があります。
「タッチキーボード」アイコンをオンにする(表示する)「設定」は 「個人用設定」の「タスクバー」設定画面の中にあります。
「設定」>「個人用設定」>「タスクバー」
あるいは「タスクバー」を右クリックして現れるメニューで「タスクバーの設定」を選択しても設定画面が開きます。
「タスクバー」設定画面の「システムトレイアイコン」項目のひとつとして「タッチキーボード」アイコンの設定があります。
メニューで「常に表示する」を選択すると「システムトレイ」にアイコンが表示されます。
起動した「タッチキーボード」の左上には設定アイコンがあり、クリックするとメニューが表示されます。
たとえば「キーボードレイアウト」は「デフォルト」「50音」「12キー」「コンパクト」「クラシック」を選べます。
「12キー」を選択すると、こんな「タッチキーボード」になり、スマホでおなじみのフリック操作が可能になります。
また、Windows 11 の「タッチキーボード」には「絵文字」「クリップボード」ボタンがあり、「音声入力」ボタンも表示できます。
たとえば「絵文字」アイコンを選択すると「絵文字」が一覧表示され、選択して入力できます。
「クリップボードの履歴」も表示できます。
「音声入力」ボタンについては詳しく紹介しました。
このように工夫次第では「タッチキーボード」は便利アプリになる可能性を秘めています。
同様の機能を持つアプリに「スクリーンキーボード」がありますが、タッチ操作のためというよりは、物理的にキーボードが使えないときなどにマウスで文字入力やキー操作したいときに使うアプリです。
Windows 11 でも「すべてのアプリ」の「アクセシビリティ」アプリのひとつに「スクリーンキーボード」は用意されています。
とはいえ、タッチ操作で使うなら「タッチキーボード」のほうが便利です。
「スクリーンキーボード」にはショートカットキーが用意されており、
Windows + Ctrl + O
これは Windows 10 / 11 で共通です。残念ながら「タッチキーボード」にはショートカットキーはありません。
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