「起動時に開くページ」とは、ブラウザーを起動したときに開く特定のページのことで、複数ページ(ページセット)の設定も可能です。「ホーム」ボタンで開くページと同じにも、別にも設定できます。
かつて主流だったブラウザーの Internet Explorer では「ホーム」ボタンで開くページを「ホームページ」と呼び、ブラウザーを起動時には「ホームページから開始する」設定が一般的でした。
そのため、とりあえず
- 起動時に開くページ = 「ホーム」ボタンで開くページ
と理解すればよく、それほど混乱することはありませんでした。
ところが Internet Explorer に「タブ」機能が導入され、ひとつのウインドウで複数のページを同時に開き、表示するページを「タブ」で切り替えが可能になってから定義が分かりにくくなりました。
- IE 起動時に複数のタブが自動で開いてしまう(2012/6/27)
つまり「ホーム」ボタンを押して開くページの設定で、複数ページを設定できるようにしたために「ホームページ」が複数存在するような状況が生まれ、混乱しやすくなったといえるでしょう。
そんな中、登場当初から「タブ」機能が標準だった Google Chrome は「起動時に開くページ」と「ホームボタンで開くページ」を完全に分けて設定できるようにしています。
「ホームボタンで開くページ」はひとつだけ設定できるようにしています。
そして、それとは別に「起動時に開くページ」はひとつでも複数でもページの設定ができるようになっています。
もちろん「起動時に開くページ」に「ホームボタンで開くページ」と同じページを設定できますが、別のページにすることもできるのです。
このように「起動時に開くページ」と「ホームボタンで開くページ」で分けたのはいいのですが、Chrome がまずいのは2つの項目を設定する画面が違うことです。
◇ 起動時に開くページの設定
- 「設定」画面で左のメニューから「起動時」を選択
- 「起動時」設定で以下の3つから選択
A.新しいタブページを開く
B.前回開いていたページを開く
C.特定のページまたはページセットを開く
◇ ホームボタンで開くページの設定
- 「設定」画面で左のメニューから「デザイン」を選択
- 「デザイン」設定で「ホームボタンを表示する」をオンにして以下の2つから選択
A.新しいタブページ
B.カスタムのウェブアドレスを入力
特に「ホームボタンで開くページの設定」が「デザイン」設定に分類されるとは想像しにくいです。できれば「起動時に開くページ」と「ホームボタンで開くページ」は同じ設定画面でできるようにして欲しいです。
一方、現在の Microsoft Edge は Google Chrome と基本的には同じ「ブラウザーエンジン(Chromium)」を採用しており「起動時に開くページ」と「ホームボタンで開くページ」の設定は別の項目です。
それでも後発の Edge は「起動時に開くページ」と「ホームボタンで開くページ」は同じ設定画面で一緒にできるようになっています。
つまり「設定」画面で左のメニューから、その名もズバリ
[スタート]、[ホーム]、および[新規]タブ
項目を選択して開いたひとつの画面で
- Microsoft Edge の起動時
- [ホーム]ボタン
- 新しいタブページ
のすべてを一緒に設定できるようにしているのです。
この点に関しては Edge の設定画面のほうが明らかに分かりやすいので、Chrome でもぜひ採用して欲しいです。
ということで現在、ブラウザーを立ち上げたときに開くページが希望するページと違う場合は
- Chrome では「デザイン」設定
- Edge では『[スタート]、[ホーム]、および[新規]タブ』設定
の画面を開き、変更や編集することになります。
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