ウェブブラウザーの「Google Chrome」と「Microsoft Edge」の違いとは、提供企業が Google か Microsoft かの違いが一番大きく、同じエンジンを使っているため基本的な機能や表示はほぼ同じです。
2022年10月現在、Google Chrome と Microsoft Edge はブラウザーの基本となるプログラム(ブラウザーエンジン)に同じ「Chromium」を採用しているため、主機能や表示に大きな違いはありません。
◇ Google Chrome について
◇ Microsoft Edge について
2015年に Microsoft Edge が登場した当初は Microsoft の開発した独自エンジン「EdgeHTML」を採用していました。
- 新しいWebブラウザー「Microsoft Edge(エッジ)」とは(2015/8/12)
しかし、市場を奪えないと判断して、2019年に Chrome と同じエンジンに切り替えたのです。
- 「新しい Microsoft Edge(エッジ)」とは(2020/5/27)
その都度「新しい」と紹介するので、紛らわしい限りです。
同じブラウザーエンジン(Chromium)を使っていますが、提供企業が違うので自社が運営する製品やサービスに誘導する工夫をしています。
◇ Google Chrome
- Windows の既定ブラウザー設定に Chrome を推奨
- 既定の検索エンジンとして Google 検索へ誘導
- 「新しいタブ」で Google 検索画面を開く
- Googleアプリ(ドキュメントなど)に誘導
◇ Microsoft Edge
- Windows の初期設定で既定ブラウザーは Edge
- 既定の検索エンジンとして Microsoft Bing 検索へ誘導
- 「新しいタブ」で Microsoft Bing 検索画面を開く
- Microsoft Office アプリの利用を促進
最大のポイントとしては、どちらを Windows の「既定のブラウザー」に設定してもらえるかを勝負している、といっていいでしょう。
最近では「既定のブラウザー」を Google に設定しても、Microsoft は Windows の「スタート」画面や「ウィジェット」機能で Bing や Edge しか使えないようにするなど、かなり強引に誘導しています。
それでもすでに検索エンジンもブラウザーも市場シェアは Google が圧倒的に優位なので、これから Microsoft Edge が Google Chrome のシェアを奪うのは非常に難しいのが現状です。
その一方で、基本的な機能や表示はほぼ同じなので、最終的には好みで使えばいいですし、Edge だけが独自採用している機能もあります。
そして Chrome と Edge は同時に起動できるし、併用しても何も問題はないので、サイトによって使い分けるというのもありです。
実際に私は両方とも毎日、欠かさず併用して使っています。
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