パソコンで「バックグラウンド」とは、たとえば表示中の画面からは状況が見えないまま実行されている「(背面に)隠れた状態」のことで、逆に「最前面で見える(選択された)状態」が「フォアグラウンド」です。
具体的には Google Chrome などウェブブラウザーで開いたページにリンクがあった場合、リンクをクリックすると
- 「Ctrl」キーを押した状態でクリックすると「別タブ」でリンク先のページが見えないように「バックグラウンド」で開く
- 「Shift + Ctrl」キーを押した状態でクリックすると「別タブ」でリンク先のページが見えるように「フォアグラウンド」で開く
といった表現で使用します。単純に現在、選択されているタブが「フォアグラウンド」とも言えます。
そもそも「バックグラウンド(background)」には「風景・舞台などの背景」「物事を取り巻く事情」「人物の環境や生い立ち、経歴」などの意味があり、普段の会話でも使う言葉なのでイメージしやすい用語でしょう。
それがパソコンでは、複数のウインドウを開いたり、複数のアプリを実行中に見えない(隠れている)状態なのが「バックグラウンド」で、見える状態、あるいは操作できる(選択された)状態なのが「フォアグラウンド」というわけです。
パソコンが便利なのは、表示や作業が完了するまでに時間がかかって待たなければいけないときに「バックグラウンド」で処理をしながら、ほかの作業を「フォアグラウンド」で操作や実行できるところです。
実際にパソコンでは「バックグラウンド」で多くのアプリやタスクを実行したり、「フォアグラウンド」に切り替えて操作したりできますが、この「マルチタスク」のおかげで同時に複数の作業ができるのです。
これで「バックグラウンドで開く」などの表現も理解できるでしょう。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。