「キャレット」とは、文字の入力や選択をする起点となる位置を示す点滅する縦棒マークのことです。「カーソル」にも同じ意味がありますが、ほかに画面上の位置を示す矢印マークなどにも使われています。
そもそも「caret(キャレット)」は『(印刷物の)校正で文字などの挿入位置を表す記号( ^ )』のことです。
キーボードでは「@」の右上のキーで入力できます。
最近では顔文字くらいでしか使われないです ^o^;
そんな「挿入位置を表す記号」という意味から「コンピューターの操作画面において、文字入力位置に表示される印(点滅する縦棒マーク「|」)」も「キャレット」と呼ばれるようになった、というわけです。
確かに「キャレット」はコンピューター用語としても使われていますが、Windows の用語としてはほとんど目にすることはありませんでした。
ところが Google Chrome が「カーソル ブラウジング」という用語を使っているのに対抗してか、後発ブラウザーの Microsoft Edge は同じ機能を「キャレット ブラウズ」と名付けたようです。
念のために Microsoft Edge の公式ヘルプを確認したところ、なんと「キャレット ブラウズ」の文字はなく「カーソル ブラウジング」で説明されており「キャレット」という用語はどこにも出てきません。
であれば、混乱を招くだけなので「キャレット ブラウズ」はやめて、素直に「カーソル ブラウジング」を採用して欲しかったです。
もちろん「カーソル」には「文字入力の起点となるマーク」以外にも「画面上の場所を指し示す矢印マーク」などにも使われる用語なのも確かで、以前に「ポインター」と比較して解説をしています。
基本的には「文字入力の起点となるマーク」は「カーソル」、そして「カーソル」には「キャレット」という別名もある、という認識で十分でしょう。
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