「スクリーンセーバー(Screen Saver)」とは、起動中のパソコンに設定した時間内に入力や操作がないとき、スクリーンを保護するためにアニメーションなどを自動で表示させる機能やアプリのことです。
かつてのブラウン管モニターでは同じ表示の画面で長時間放置すると「焼き付け(跡が残る)」が起きることがあり、それを防ぐため動きのあるアニメーションなどの表示を自動で開始するようにしたのです。
※そのため「Saver(救助するもの)」という名前なのです。
しかし、液晶モニターの登場や品質改良で「焼き付け」はほとんど起きることもなくなったため、
- アニメーションやスライドショーなど表示自体を楽しむ
- 作業中の画面を隠す
- 自動でパソコンをロックする
といった目的で使われるようになりました。
たとえば仕事中に席を外したとき、うっかり画面を表示したままでも指定した時間後には「スクリーンセーバー」表示に切り替わる設定なら、画面を覗き込まれたりするのを防ぐことができます。
さらに「再開時にログオン画面に戻る」設定にしておけば、誰かが「スクリーンセーバー」を終了させて仕事中の画面を見たり、パソコンを使おうとしたりしても「ログオン画面」となって大丈夫、というわけです。
設定は「スタートメニュー」で「スクリーンセーバーの変更」を検索して見つけることで開くことができます。
「設定」>「個人用設定」>「ロック画面」>「スクリーンセーバー設定」でも開きます。
これが「スクリーンセーバー設定」画面です。
「スクリーンセーバー」の「種類」は以下の通り。
- 3Dテキスト:黒い背景に好きなテキストを表示。色やサイズ、デザインや動きの設定や「時刻」の表示も可能。
- バブル:現在の画面の上にシャボン玉が浮かぶように表示
- ブランク:全面真っ黒な(文字もなにない)画面を表示
- ラインアート:線(ライン)が移動して残像のような模様を表示
- リボン:カラフルなリボンを振っているような模様を表示
- 写真:設定した画像をスライドショーのように再生表示
「種類」の選択以外にも「スクリーンセーバーの設定」画面では
- 「種類」を選んだら個別に「設定」できる場合があるので設定し、その結果で表示がどうなるかは「小さな画面」で確認できます。
- 「プレビュー」ボタンなら実際の画面でも表示を確認できます。
- 「待ち時間」で「スクリーンセーバー」が起動するまでの時間を任意に設定できます。「分」単位で設定でき、最小「1分」です。
- 「再開時にログオン画面に戻る」設定で「スクリーンセーバー」の終了時に「ログオン画面」となり、ログオンが必要となります。
たとえば職場で作業中の画面を表示したまま、しかも他の人が使える状態のまま離席するのは避けたい場合は「スクリーンセーバー」より「Windows + L」で画面をロックしたほうが即座にできて確実です。
それでもロックし忘れたり、慌ててロックできずに離席したときでも、一定時間で「スクリーンセーバー」が自動で起動して、解除にはログオン操作が必要となる設定なら、さらに安心だといえるでしょう。
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