エクセルの「選択内容の追加または削除」とは、複数のセルや行、列を連続で選択することができる状態のことで、その状態にするためのショートカットキーとして「Shift + F8」が用意されています。
複数のセルや行、列を連続で選択するときに有名なのは「Ctrl」キーを押しながら次々にクリックして追加選択していく方法です。
ただし選択の回数が増えると、途中でうっかり「Ctrl」キーを離してしまうことがあり、せっかくそれまで選択してきた状態が失われ、最初からやり直しになってしまいます。
その点、最初に「Shift + F8」というキー操作をしておけば「選択内容の追加または削除」という状態となり、「Ctrl」キーを押し続けなくても同じ状態を維持できます。
このほうが数多くのセルや行、列を確実に選択したいときは便利です。
「選択内容の追加または削除」の間は連続してセルや行、列を選択できるのと同時に、すでに選択しているセルや行、列を上書きするように選択して選択の解除もできます。
だから「選択内容の追加または削除」なのです。
「Shift + F8」を実行するとエクセル画面下の「ステータスバー」に「選択内容の追加または削除」と表示されます。
この表示が続いている間は選択を追加、削除できます。
たとえば複数のセルに同じ数値をまとめて入力したいときは、最初に「Shift + F8」を実行して、入力したいセルを連続して選択したあと、ひとつのセルに数値を入力して
最後に「Ctrl + Enter」を実行します。
あるいは数値の入力された複数のセルを選択したあと「Delete」キーを押すと選択されたすべてのセルが空白にできます。
これはひとつのセルを空にして「Ctrl + Enter」を実行しても同じです。
また、最初に希望のデータが入力されたセルを選択して「Ctrl + C」というキー操作で「コピー」して、
次に「Shift + F8」で「選択内容の追加または削除」状態にして、そのあと複数のセルを選択、
「Shift + F8」ではなく「Ctrl」キーを押しながらの選択でも同じ。
最後に「Ctrl + V」操作で一斉に貼り付けもできます。
こちらも「Shift + F8」ではなく、「Ctrl」キーを押しながら選択でも同じです。使いやすいほうを選べばいいでしょう。
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