電子メールには、文字情報だけの「テキスト形式メール」と、文字のフォントや色、サイズなどを編集したり、文中にリンクや写真を組み込んだりで自由度の高い表示が可能な「HTML形式メール」があります。
まず「HTML」とは「HyperText Markup Language」の頭文字による略語で、ウェブページを作成するために使われる専用の言語(Language)のことです。
その中でも「HyperText(ハイパーテキスト)」とは、「リンク」を使って文書を次々とジャンプしたり、画像やほかのファイルを表示したりできる独特の仕組みのことで、それを記述できる言語が「HTML」なのです。
- HTML で書いたリンクのソースコード
<a href="https://www.724685.com/">なにしろパソコン</a>
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- ブラウザーでソースコードをリンクに変換
なにしろパソコン
クリックするとリンク先のアドレス「https://www.724685.com/」にジャンプできます。これはテキストを超えた「ハイパーなテキストだ!」というわけです。
この「HTML」で本文を書いたメールが「HTML形式メール」あるいは短く「HTMLメール」となります。
普通の電子メールソフトなら「新しいメール」を作成するときに形式を「テキスト形式」か「HTML形式」かを事前に選択して設定できます。
たとえば「Outlook」なら「Outlookのオプション」画面の「メール」設定にある「メッセージの作成」項目のプルダウンメニューで
- テキスト形式
- リッチテキスト形式
- HTML形式
の中から選択できます。
ちなみに「リッチテキスト形式」ワープロのように文字の装飾が可能なテキスト形式のことで、リンクや画像の埋め込みはできません。
新たに作成する都度、選ぶこともできます。
「HTML形式」なら、まるでウェブページのように、文章を読みやすくレイアウトしたり、画像で楽しく、分かりやすくしたりもできるので、企業メールやメールマガジンの多くがこの形式を採用しています。
しかし「HTML形式」のメールには注意点もあり、リンク先のアドレスを確認せずにリンクやボタンをクリックしやすく、迷惑メールや広告メールに希望しないリンク先のページへ誘導される可能性があります。
さらに見たくない画像が表示されたり、存在確認に利用される可能性もあるため、メールソフトの初期設定で画像は自動ダウンロードせず、毎回、ダウンロードするか決める設定になっている場合があります。
基本は「テキスト」だけ読むようにして、信頼できる相手のメールなら画像も表示することにすれば「より安全」ということです。
常に信頼できる相手なら
- 「信頼できる差出人のリスト」にメールアドレスを追加
- 「連絡先からの電子メールを信頼する」にチェック
することで自動でダウンロードされるようになります。
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