Windows 10 では、システムに問題が起きてパソコンを起動できないときなど、事前に USBメモリーで作成した「回復ドライブ」を使ってパソコンを起動させ、システムの修復や復元まで行うことが可能です。
ただし「回復ドライブ」では個人用ファイルや PC購入後にインストールしたアプリは復元されないため、大切な個人用ファイルがあれば別途、バックアップ保存しておく必要があります。
PC購入時にプリインストールされていたアプリでも、たとえば Microsoft Office などは「回復ドライブ」で通常、再インストールされません。
どのアプリが回復するかはメーカーや機種によって違います。
「回復ドライブ」は Windows 8 から導入された機能ですが、以前は起動ディスクに「回復パーティション」があって、そこに初期状態のデータが保存されていれば、それを USBメモリーにコピーしていました。
一方で Windows 10 の「回復ドライブ」は初期状態のデータではなく、「回復ドライブ」を作成した時点におけるバージョンアップした状態の Windows 10 に回復するデータを USBメモリーに保存しています。
現在、Windows 10 では約半年ごとに大型の「機能更新プログラム」が提供されており、その適用前に作成した「回復ドライブ」を使って適用後に回復の作業をすると古いバージョンへ戻ることになります。
そのため、大型の「機能更新プログラム」を適用後、しばらく使って動作の安定が確認できたら、最新の状態で「回復ドライブ」を再作成しておくといいでしょう。
マイクロソフトの公式サイトでも『回復ドライブは 1年に 1回再作成することをお勧めします』と書かれています。
とすれば、同じ USBメモリーに上書きするのではなく、2本用意して新旧を保存しておくのも一案です。
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