「XPS」とは、文書ファイル形式として広く普及している「PDF」への対抗のためにマイクロソフト社が Windows Vista から採用している文書ファイルの形式であり、「XPSビューアー」で閲覧できます。
Microsoft Office の Word や Excel などで作成したドキュメントをレイアウト、書式、フォント、画像をそのまま維持して文書ファイルとして「エクスポート」するときも「PDF」と「XPS」が選べます。
といっても圧倒的に「PDF」が普及してしまったため、わざわざ「XPS」形式で「エクスポート」したり、文書ファイル交換で使われたりすることはほとんどないといっていいでしょう。
それでもマイクロソフト社は対応を継続しており、Windows 10 にも
- 仮想プリンターとして「Microsoft XPS Document Writer」
- 閲覧用のアプリとして「XPSビューアー」
が標準で搭載されています。
「Microsoft XPS Document Writer」で「印刷」操作をすると拡張子「.xps」のファイルを作成して保存できます。
そのファイルは「XPSビューアー」で開くことができます。
「XPS」を使うことはあまりなく、Office アプリで「エクスポート」に「PDF/XPS ドキュメントの作成」と表示されたとき「XPS」という「PDF」に似た文書ファイル形式があると知っていれば十分でしょう。
ちなみに「XPS」は「XML Paper Specification」の略で、「XML」という特殊な言語(Extensible Markup Language)を使ってレイアウトなど必要な情報を保持した文書ファイル、といった理解でいいでしょう。
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