「ブルートゥース(Bluetooth)」は、エリクソン、IBM、ノキア、東芝の5社が提唱し、中心となって普及を目指している携帯情報機器や周辺機器向け『近距離』無線通信規格の名前です。
Bluetooth は無線LAN などで使われている規格よりも『近距離』が対象で、10m以内といった身近な距離で使う機器を想定しています。
この通信規格により、異なるメーカーの様々な機器が無線で相互に通信(接続)できるため、機器の数だけ増えていたケーブルが減り、接続も簡単になることが期待されています。
でも、なぜ「Bluetooth(青い歯)」なのでしょう?
聞くところでは、10世紀、平和的にデンマークとノルウェーの統一を実現したデンマークの王の名前「ハーラル・ブラッタント(英語読みが Bluetooth/青歯王 なのだとか)」が由来だそうです。
※ いわゆる「バイキング」の王様です。
異なる機器を仲良く「ひとつ」につなごうという「規格」にピッタリの由来ですし、さらに、この無線規格はスウェーデンのエリクソン社が考案したものなので、北欧の英雄の名前にちなんだのでしょう。
この Bluetooth 、1998年に規格の標準化団体が設立されて、数年もすれば接続コードはなくなり、周辺機器や携帯端末が、無線で簡単につながると騒がれましたが、普及に時間がかかっています。
それでも、現在(2005年)では2000社を超える会社が、この通信規約の標準化団体に参加しており、一層の普及が期待されています。
追記(2012/3/12)
現在、 Bluetooth を使った無線マウスやキーボード、ヘッドセットなどが存在していますが、期待したほど普及していないのが事実です。
2011年にアップルが理事として参加し、iPhone や iPad の周辺機器に Bluetooth の採用が目立っているくらいで、それでもすべての周辺機器を無線でつなげる、といった勢いは感じられません。
「なにしろパソコン」では記事内に Amazon や 楽天 が販売する商品へのリンクや画像を掲載することがあり、そのアフィリエイトリンクを経由して商品の購入があったときに販売元から広告収入を得る場合があります。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。