Excel の「コメント」機能が複数ユーザー対応になりましたが、個人ユーザーでも使うメリットはありますか?
「コメント」機能は投稿時の日時を自動で記録してくれます。
Excel 2016 以前のバージョンでは「コメント」と呼ばれ、個別のセルに注釈を付ける機能は、現在「メモ」と名前が変わりましたが、機能に変わりはなく、以前の使い方をしたいなら「メモ」を使いましょう。
※セルに「新しいメモ」を追加/既存の「メモを編集」するショートカットキーは「Shift + F2」ですが、これは以前の「コメント」と同じです。
一方、現在の「コメント」は、ブックを共有している複数のユーザーとコメントを交わすことができ、履歴も記録できる機能となっています。
となると、個人ユーザーが現在の「コメント」をひとりで使うメリットはないのかというと、以下の点では「メモ」より便利といえるでしょう。
- 「コメント」を投稿すると、投稿時の日時が自動で記録される
- 「コメント」内で、自分の投稿に対して自分で「返信」できる
- すべての「コメント」を画面右のウィンドウで一括表示できる
たとえば「新しいメモ」を付けた場合、「メモ」には入力した日時情報は自動では記録されません。
ショートカットキーを使った日時の入力も可能ですが、やはり自動と比べると面倒です。

- 日付:Ctrl + ; セミコロン)
- 時間:Ctrl + :(コロン)
それが「コメント」であれば、最初の投稿はもちろん、返信についても投稿のたびに日時が自動記録され、いつの投稿かをあとで確認できます。
さらに「コメント」内で、自分の投稿であっても自分で「返信」できるため、最初に投稿した内容をあとから訂正したいとき、元の投稿を残し、それに対する返信として時系列で記録を残せて日時も自動記録されます。
そして「メモ(以前の「コメント」)」でも「すべてのメモを表示」は可能ですが、あちこちに「メモ」が表示されます。
それが「コメント」なら、画面右のウィンドウに一括表示でき、確認も編集もしやすいです。
◆◇◆
「コメント」だけをコピーして別のセルに貼り付ける方法を確認すると 以前の「コメント(現在の「メモ」)」のときとほぼ同じでした。
- 「コメント」が挿入されているセルを「コピー」
- 同じ「コメント」を「貼り付け」たいセルを「右クリック」
- 現れたメニューから「形式を選択して貼り付け...」を選択
- 「形式を選択して貼り付け」画面で「コメントとメモ」を選択
- 「OK」ボタンをクリックすれば「コメント」の貼り付け完了
つまり「4」で「コメントとメモ」を選択することにより「コメント」でも「メモ」でも、同じ手順で貼り付けができることになります。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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