Excel で今日の日付を「令和」を使った年号表示にできますか?
「セルの表示形式」の「日付」分類で「カレンダーの種類」から「和暦」を選択すれば「令和6年」や「R6」などで表示できます。
最近では「年号」を使って日付を表示することは減っています。そのため「今年は令和何年?」と聞かれると、すぐ答えられなくてスマホで確認することもあります。
特に「年号」の最終年は、次の「年号」の「元年」にも重なるため分かりにくいです。
たとえば Excel で「今日」は「令和何年何月何日」か表示するには、まずセルに「今日」が表示される数式を挿入します。
=TODAY()
すると、この記事を公開時では
2024/10/29
と表示されました。
ここで、このセルを選択した状態で「セルの書式設定」画面を開きます。
すると「表示形式」タブで「日付」分類が選択された状態になっているはずなので、右側の「カレンダーの種類」で「和暦」を選択します。
すると「種類」に
H24.3.14
平成24年3月14日
という選択肢が表示されるので「H24.3.14」を選択すると
R6.10.29
となり、
「平成24年3月14日」を選択すると
令和6年10月29日
となります。
この方法なら「ユーザー定義」しなくても簡単な選択だけで「年号」表示ができます。
ただし、ピリオドをスラッシュに変更して
R6.10.29 を R6/10/29
と表示したいときには「ユーザー定義」を使う必要があります。
たとえば「H24.3.14」を選択した状態で「表示形式」の分類を「日付」から「ユーザー定義」に変更すると、右の「種類」には
[$-ja-JP]ge.m.d;@
と表示され、これが「R6.10.29」と表示する「表示形式コード」です。
そこで「R6/10/29」と表示させたいときは「種類」の入力ボックスで
[$-ja-JP]ge/m/d;@
と編集することで実現できます。
先頭の
[$-ja-JP]
が「和暦」で表示することを示しています。
もし
[$-ja-JP-x-gannen]
になっている場合、「1年を元年と表記する」ことを示しています。
つまり「2019/10/29」は
[$-ja-JP-x-gannen]ggge"年"m"月"d"日";@
によって「令和元年10月29日」と表示されるわけです。
[$-ja-JP]ggge"年"m"月"d"日";@
にすれば「令和1年10月29日」となります。
ちなみに [$-ja-JP] を省略して
ggge"年"m"月"d"日";@
にしても年号で表示できます。
ただし元号で最初の「1年」を「元年」と表示したいのであれば [$-ja-JP-x-gannen] は必ず付ける必要があります。
◆◇◆
さらに ggge"年" の元号表示は「g」の個数で変わります。
- ggge なら 令和1 ← 元号を漢字で略さずに表示
- gge なら 令1 ← 元号を漢字ひと文字に略して表示
- ge なら R1 ← 元号をアルファベットひと文字で表示
あと「e」を「ee」とすると年数が二桁表示となります。
- gggee なら 令和01
- ggee なら 令01
- gee なら R01
さらには通常の場合、末尾の「;@」も省略可能です。「;@」を付けると Windows の設定でカレンダーを「英語」表示にしても大丈夫とのこと。
日本ではカレンダーは「日本語」で使っているのが普通なので「;@」を省略しても問題ないでしょう。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。