Excel でダブルクリックを使った便利ワザがあれば教えてください。
基本的なものから裏技みたいなものまで、いろいろあります。
Excel でダブルクリックを使った操作には以下のようなものがあります。
- 「セル」の既存値を編集
- 「シート」タブで「シートの名前」を編集
- 「行の高さ」や「列の幅」を自動調整
- 「オートフィル」を実行
- 非表示にした行や列を再表示
- 「セル」の選択を表の端まで移動
1、2はほとんどの人が知っている基本操作で、3、4はぜひ覚えておきたい便利な操作で、5、6はネタとして面白い操作です。
それぞれ以前、取り上げているので、その記事へのリンクも一緒に掲載しながら、簡単に紹介していきます。
◎1.「セル」の既存値を編集
データがすでに入力されている「セル」をダブルクリックすることで、「セル」に入力済みの既存値や関数式を編集できる状態になります。
セルに数式が入力されていると、その引数の参照表示も行われます。
同じ操作は「セル」を選択後に「F2」キーを押しても可能です。
「セル」をクリックするだけでは「セル」が選択状態になるだけで、その状態で入力すると編集ではなく、上書きになってしまいます。
◎2.「シート」タブで「シートの名前」を編集
「シートの名前」を変更するときは「シート」タブを右クリックしたメニューから「名前の変更」を選択する方法もありますが、「シート」タブをダブルクリックして編集可能な状態にするほうが手軽です。
Windows操作の「ファイルの名前」を変更するときと同じ操作ですね。
◎3.「行の高さ」や「列の幅」を自動調整
「行の高さ」や「列の幅」は、「行番号」や「列番号」の境界部分をドラッグして変更できますが、「行の高さの自動調整」や「列の幅の自動調整」機能を使って、ほどよい「高さ」や「幅」に調整できます。
もし調整したい「行」や「列」が「1行」や「1列」なら、「行番号」の下や「列番号」の右の境界をダブルクリックしても、その「1行」や「1列」の「高さ」や「幅」を自動調整できます。
調整したい「行」や「列」が「複数行」や「複数列」なら、まとめて選択後、その範囲内で「行」なら「行番号」下、「列」なら「列番号」右の境界を「ダブルクリック」することで自動調整できます。
◎4.「オートフィル」を実行
「オートフィル」操作は便利ですが、対象の行(または列)が長いと最後のセルまで「フィルハンドル」をドラッグするのは少し大変です。
そんなとき、すでに隣の行(または列)が最後まで入力されていれば「フィルハンドル」をダブルクリックするだけで隣の行(または列)と同じところまで「オートフィル」が自動で実行されます。
複数行や列の計算式を一気に「オートフィル」したいときも使えます。
◎5.非表示にした「行」や「列」を再表示
「行」や「列」を非表示にするにはラベル上を右クリック、メニューから「非表示」を選択します。
「再表示」するには、非表示にした「行」や「列」をはさむように選択して右クリック、メニューから「再表示」を選択します。
そんな「再表示」には、非表示の行や列のあるラベル上の境界線部分にカーソルを合わせ、行なら下に、列なら右に少しずらして「二重線のカーソル」に変化した状態でダブルクリックする方法があります。
境界線上ではなく『少しずらして二重線のカーソルになったら』というのがポイントです。
◎6.「セル」の選択を表の端まで移動
「セル」の選択を表の端まで移動させるには「Ctrl」キーと「矢印」キーを使ったキー操作が一般的です。
ですが、ダブルクリックを使った方法もあるので紹介しました。
無理に覚える必要はありませんが、使ってみたいと感じるダブルクリック操作があれば、これを機会に覚えておくといいかもしれません。
◆◇◆
これ以外にもダブルクリックによる便利な操作として、Excel だけでなく Officeアプリに共通して使えますが、リボンのタブをダブルクリックすることで「リボンの最小化」を実行できることがあります。
特に Excel では画面上でシートを少しでも広くして、セルをできるだけ多く表示したいときがあり、そんなとき「タブ」をダブルクリックしてリボンを最小化したり、その解除もできるのは便利です。
ほかにも探せば Excel でダブルクリックを使った便利な操作はあるかもしれませんが、とりあえず上述の 1~4 は使いこなしたいところです。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。