配列数式や配列関数を「配列定数」に変換することができますか?
編集可能な状態で「F9」キーを押すと変換できます。
連続した数値の配列を生成できる「SEQUENCE関数」による配列は「配列定数」でも表記できます。
たとえば「A1」に「SEQUENCE関数」を使って
=SEQUENCE(2,3)
と入力すると
という配列が表示されます。
これは中括弧 {} を使って「A1」に
={1,2,3;4,5,6}
と入力することでも同じ配列を表示できます。
このように各行の値を「,(カンマ)」で区切り、各行を「;(セミコロン)」で区切り、「{}(中括弧)」で全体を囲むことで配列や表を表現できるのが「配列定数」です。
この「配列定数」は配列数式や配列関数から変換することが可能です。
たとえば
=SEQUENCE(2,3)
が入力されたセル「A1」をダブルクリック、あるいは「F2」キーを押すことで編集可能な状態にします。
この編集可能な状態で「F9」キーを押すと「配列定数」の
={1,2,3;4,5,6}
に変換されるので、この状態でコピーや挿入ができます。
注意点は「配列定数」に変換すると元の配列数式や配列関数には再変換できません。
※ ただし変換直後なら「元に戻す(Ctrl+Z)」操作は可能です。
◆◇◆
すでにある表を「配列定数」を使って表現したいときは、
適当なセルを選択して「=」を入力後、表全体の範囲をドラッグ操作で選択して「=」のあとに配列の範囲が挿入されたら
「F9」キーを押して変換できます。
このように「配列定数」なら複数のセルでできた表も、ひとつの文字列だけで表示できます。
={"年期","2022年","2023年";"上期",120,300;"下期",250,450;"合計",370,750}
これなら、たとえばメモ帳にテキストで保存したり、メール本文に貼り付けて相手に送ることも可能です。
とにかく「F9」キーは「スピル機能」を活かす重要な変換キーなのでショートカット一覧にも追加しました。
覚えておくといいでしょう。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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