Chrome の 2023年 新デザインを元に戻すことはできますか?
とりあえず、しばらくの間なら「実験的な設定」を使って戻すことは可能です。
(最終更新日:2023年11月23日)
Chrome のデザインが 2023年秋に一新されました。「タブを検索」アイコンが画面上左端に移動したり、アイコンのデザインやメニューが変更されたりしています。
基本操作や機能に大きな変更はなく、細かい使い勝手が少し変わる程度なので、あとは慣れの問題です。
それでも、以下のように「元に戻す」設定は可能です。
ただし、その設定ページの画面はすべて英語で、さらに設定後に Chrome を再起動する必要があるため、Chrome で作業中のページは終了させて英語のページも問題ない方だけご利用ください。
手順としては Google Chrome のアドレスバーに
chrome://flags
と入力して Enterキーを押すと「Experiments」というページが開きます。
「Experiments」は「実験」「新手法」といった意味で、このページでは各種「実験的な機能」を設定できるようになっています。
また「flag」は「旗」の意味を持つ英単語ですが、IT用語としては『プログラムが条件判定などの命令を実行する際に結果を保存しておく領域』という説明もあります。
今回の場合、各種「実験的な機能」を基本設定のまま使うか、有効にするか無効にするか、といった「条件設定項目」といった意味になります。
そんな「実験的な機能」の「条件設定項目」のひとつに 2023年の Chrome 新デザインを適用する項目、
Chrome Refresh 2023
があり、画面上の検索ボックス「Search flags」に「2023」と入力して検索すると「Chrome Refresh 2023」が見つかります。
この「Chrome Refresh 2023」の右にはプルダウンメニューがあり、もし新デザインが適用されている Chrome なら「Default(通常設定通り)」が選択されているはずです。
このプルダウンメニューの中にある「Disabled(無効)」を選択すると
画面右下に「Relaunch(再起動)」ボタンが現れ、それを実行すると
Chrome ブラウザーが再起動して、元のデザインに戻ります。
実行した後で「再び新デザインにしたい」場合も、ほぼ同様に
- 「chrome://flags」を入力して「Experiments」ページを開く
- 「Experiments」リスト上部に「Chrome Refresh 2023」があるのでプルダウンメニューで「Disabled」を「Default」に戻す
- 画面左下の「Relanch」ボタンをクリックして Chrome を再起動
これで無効にしていた新デザインに切り替わるはずです。
◆◇◆
「Chrome Refresh 2023」を「Disabled」にすれば、しばらく元のデザインで Chrome を利用できますが、いつまでもそのまま使えるわけではなく、最終的には強制的にすべて新デザインに移行されるはずです。
つまり定着するまでの「移行期間」が過ぎれば「Chrome Refresh 2023」という「実験的な機能」が本採用となって「Disabled」にできなくなります。
だから、どうせ切り替わるなら早く慣れたほうがいいので、基本的に今回のような設定は使わないほうがいいです。
それでも「移行期間中なら戻せる場合もある」ことは知っておいて損はないので紹介しました。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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