エクセルでセル内の「改行」をまとめて削除できますか?
「検索と置換」機能を使えば可能です。
ずいぶん前にエクセルでセル内の「改行」をする方法を紹介しました。
- エクセルのセル内で改行する方法(2006/4/5)
つまり、セル内の文字列で折り返したい部分にカーソルを合わせ、
「Alt」キーを押しながら「Enter」キーを押す
というキー操作で「改行」できます。
ところが、あとになって「改行」はしないほうがよさそうと考え直し、まとめて「改行」を削除するにはどうすればいいでしょう?
そんな場合は「検索と置換」機能を使って「改行」を削除します。
「検索と置換」ボックスは「ホーム」タブの右で「編集」グループ内にある「検索と選択」より「置換...」を選択。
「検索と置換」ボックスで「置換」タブを選択した状態で開きます。
あるいはショートカットキー「Ctrl + H」も使えます。
覚えられれば、こちらのほうが簡単です。
そして作業のポイントは「検索と置換」ボックスの「置換」画面で
- 「検索する文字列」として「Ctrl + J」を入力
- 「置換後の文字列」には何も入力しない
この状態で「すべて置換」してしまえば、すべての「改行」がまとめて削除されます。
一部の「改行」だけ削除したいときは、削除したいセルだけ選択してから実施します。
この「Ctrl + J」というキー操作で「改行コード」という特殊なコードが入力できます。たとえば「メモ帳」アプリで文章の途中でカーソルを合わせて「Ctrl + J」を入力すると、その部分で「改行」できます。
注意点は「Ctrl + J」を入力しても「検索する文字列」の入力ボックスでは空白に見えることで、いきなり「すべて置換」ではなく「次を検索」で「改行」を含むセルが検索できるか確認してみるといいでしょう。
実際は空白ではなく「Ctrl + J」を入力した直後によく見ると、小さな「点」が確認できるはずです。
それに気が付かず、心配になって再度「Ctrl + J」を入力すると、2回分の改行コードが入力されてしまい、その場合も「改行」を検索できなくなるので、いったん入力ボックスを本当に空白にする必要があります。
「検索する文字列」の入力ボックスで、矢印キー「→」を数回押して右端まで確実に移動して「Deleate」キーを数回押して確実に削除します。
あるいは「Ctrl + A」で「すべて選択」して「Delete」ボタンを押して「クリア」しても同じです。
※ 別のキーワードで「検索」する場合も、直前の「Ctrl + J」入力が残っているとうまく検索できないので「クリア」しておきましょう。
◆◇◆
たとえば集計したいデータをコピーして、エクセルのセルに貼り付けたときなども「改行」が大量にあって、あとからまとめて削除したいときがあります。
そんなときも「Ctrl + J」で「検索」して「空白」に「すべて置換」します。
これで「改行」を一気に削除できます。
単に「改行」を削除するだけだと「改行」によって分けられていた項目がすべてつながって見にくくなります。
その場合には「置換後の文字列」に全角や半角の「スペース」を入力して置換すればいいでしょう。
あるいは項目の区切りとして「|」「/」などを使うのもありです。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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