「キーボードショートカット」で「次」に移動するキーが「J」、「前」は「K」に割り当てられている場合があります。なぜですか?
キーボードの「ホームポジション」で右手人差し指を置く位置が「J」キーであり、手元を見ないでも確実に押せるキーだからです。
たとえば Webブラウザーで Twitter 公式サイトを開くと以下のような「キーボードショートカット」が用意されています。
- 次のツイート J
- 前のツイート K
これはキー操作「Shift + ?」で表示される一覧でも確認できます。
同様に Facebook でも
- 次の投稿 j
- 前の投稿 k
と設定されています。
英語で「次」は「Next」なので頭文字の「N」とかなら分かりやすいのですが、なぜ「J」なのでしょう?これはキーボードに慣れていない人には分かりにくいです。
ポイントは、キーボードでタイピングをするとき、最初に構える手指とキーの位置関係を「ホームポジション」と言いますが、両手の人差し指の位置が特に重要となります。
- 左手の人差し指は「F」
- 右手の人差し指は「J」
そのためキーボードには「F」と「J」のキーを指先で触れると、印字の下あたりに「線状」の突起があり、それは指先だけで探り当てられます。
※ 突起がないキーボードもあるかもしれませんが、通常はあります。
これでキーボードを見ないでも「F」と「J」の突起は左と右の人差し指で探れるので、そこを基点に残りの指を順次、キーの上に軽く合わせることで「ホームポジション」が完成するのです。
小指 | 薬指 | 中指 | 人差指 | 人差指 | 中指 | 薬指 | 小指 | |||
左手 | 右手 |
つまり、右手人差し指でキーボードを見ないでも押しやすいキーが「J」であり、それを「次」に移動させるキーに割り当てたのです。
そして「前」に戻すときは「J」の右隣にあるキー「K」を中指で押せばキーボードを見なくても連続で前後に操作ができる、というわけです。
◆◇◆
こういったことを頭に入れないで、単純に「次」は「J」で「前」は「K」とアルファベットだけで覚えようとしても、しばらくすると「どのキーだったっけ?」となりがちです。「J」と「K」に頭文字などの意味はないからです。
「J」は右手人差し指のホームポジションで、線状の突起があって手元を見ないでも押せるキーだから
と覚えておきましょう。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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