エクセルでデータを加工した後に、かなり前の状態に戻せますか?
区切のいい段階で複製したシートを加工するといいでしょう。
もちろん、直前の数回の作業なら「元に戻す」ボタンをクリックするか、ショートカットキー「Ctrl」+「Z」で簡単に戻すことができます。
しかし、いくつもの加工を加えたあとに元の状態に戻すのは大変ですし、いったんファイルを保存し、再度、開くと「元に戻す」の履歴は消えてしまい、加工前の状態に戻したくても戻せなくなります。
そんなときに簡単な方法として、大きな加工を加える直前に、たとえば元のデータが「Sheet1」なら、そのまま複製したシート「Sheet1(2)」を追加して、その新しいシートに加工をしていきます。
そして「Sheet1(2)」で作業をして、次にさらに大きな加工をするなら「Sheet1(2)」も同様に、まるごと複製したシート「Sheet1(3)」を追加して、その新しいシートに加工を加えていくわけです。
こうすることで、もし大きな加工をしたあと「やっぱり元に戻したい」となれば「Sheet1(2)」「Sheet1」に戻ればいいわけです。
このとき、大きな加工をしたシート名を「不要データを削除」といった説明文にしておけば、あとから戻るときに分かりやすくなります。
データ編集が終了して、編集途中で保存したデータが必要なくなったら、不要なシートは削除すればいいわけですし、元のデータだけは再利用の可能性があればそのままシートを残しておくといいでしょう。
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シートの複製は、画面下のシート名タブを右クリックして「移動またはコピー...」を使って実施できます。
しかし、それよりもタブを「Ctrl」キーを押しながら、右にドラッグ&ドロップするほうが素早く簡単にできるのでオススメです。
シート名の変更は、シート名のタブをダブルクリックすれば編集できる状態になります。
結局、元に戻す必要はないことも多いのですが、元のデータはあるし、途中に戻れるという安心感があると思い切った加工ができます。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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