Windows 7 の延長サポートが 2020年1月に終了すると聞きましたが、それ以降でも「セキュリティ対策ソフト」を導入すれば大丈夫ですか?
延長サポート終了後も Windows 7 の使用は可能ですが「セキュリティ更新」が終了して安全なネット利用が難しくなるため、その後は「セキュリティ対策ソフト」の導入でも不十分です。
日本マイクロソフトの公式サイトによると、Windows 7 のサポート終了は 2020年1月14日(日本時間)と発表されています。
この翌日から基本的に Windows 7 については Windows Update によるソフトウェア更新は行われなくなります。
ただし、あくまでも「サポート終了」ということなので、
2020年1月15日から突然、電源を入れても Windows 7 が起動しなくなるとか、ライセンスが失われて使えなくなることはない
という点はご安心ください。
それではサポートが終了すると何が一番問題なのかというと、それまで無償でおこなわれてきた Windows Update による定期的な Windows 7 関する「セキュリティ更新の提供が終了する」という点に尽きます。
サポート終了後は Windows 7 に対して、どんな重要かつ危険なセキュリティ上の欠陥が見つかっても、その修正はおこなわれず、原則として新しい更新プログラムは提供されない
ということです。
それなら、新たな欠陥による脅威を市販のセキュリティ対策ソフトでは防げないのかといえば、大手は当面 Windows 7 の対応を続けますし、
Windows 7 の延長サポート終了後もセキュリティ対策ソフトで『ある程度のリスク軽減効果』はある
といっていいでしょう。
- Microsoft Windows 7のOSサポート終了に対する移行支援について | トレンドマイクロ(2018/12/25)
※ あくまで『新しいOSへ移行するまでのリスクを軽減させるため』の対応です。
- ノートン製品と Windows との互換性|シマンテック(2019/07/17)
※ なんとノートンは Windows XP を現在も保護しているとのこと。
いずれにせよ、Windows という基本ソフト(OS)の欠陥は OS 自体に修正を加えなければ根本的な解決は難しく、セキュリティ対策ソフトを使っていても
延長サポート終了後、時間が経つほど危険度が増していく
という理解でいいでしょう。
◆◇◆
Windows 8 が登場したのが 2012年10月なので、ご家庭用に Windows 7 搭載のパソコンを購入された場合、少なくとも使用して 7年以上が経過しており、長いものでは 10年以上になるはず。
とはいえ『ちゃんと動いている愛着のあるパソコンは壊れるまでは使いたい』というお気持ちもよく分かります。
それでもやはり、インターネットに接続して安全に使いたいのであればサポート終了を機会として買い替えを検討すべきでしょう。
古い Windows 7 搭載パソコンのまま Windows 10 へのアップグレードをしても快適に使うのは CPU やメモリー容量など考えると厳しいです。
だからこそ Windows 10 の無償アップグレード期間があったのに 実施しなかった(できなかった)のではないでしょうか?
10年前と比べればパソコンもずいぶん安くなりました。にもかかわらず機能や安全性は驚くほど向上しています。
もしも来年 1月までの買い替えが厳しければ、セキュリティ対策ソフトの能力を信じて「数ヶ月」の先延ばしをしても仕方ないですが、半年も1年もそのまま使い続けることは避けましょう。
ということで、残念ながら、公式に回答を求められるとこのように書くしかないのが実情です。今後の参考にしていただければ幸いです。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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