利用しているサービスからアカウント情報の確認を促すメールが届きましたが、これが本物か確認はできますか?
アカウント関連のメールには注意して、リンクをクリックする前にリンク先のアドレスも確認しましょう。
依然として迷惑メールや詐欺メールがなくなりません。フィルター機能を使ってもすり抜けて届くことがあるので油断はできません。
最近でもアップル、アマゾン、マイクロソフトをかたる「詐欺メール」に関する注意喚起の記事が続いており、いかに多いかが分かります。
- Amazonをかたるメール出回る、支払い情報の更新を促し、偽サイトへ誘導 -INTERNET Watch(2017/9/11)
- 「授権状態がまもなく終わります」、Officeのプロダクトキーのフィッシングメール出回る -INTERNET Watch(2017/9/4)
- 継続して出回るAppleの偽メール・6つの件名バリエーション、個人情報を根こそぎ窃取 -INTERNET Watch(2017/8/25)
私の受信箱にも「あなたのAppleアカウントの異常な活動」という少し間の抜けたタイトルのメールがフィルターをかいくぐって届きました。
本文の日本語もお粗末で、間違ってもリンクをクリックすることはないのですが、逆に言えば、さらに日本語を巧みに使った文章ならうっかりクリックする可能性も「ゼロではない」ということになります。
まず最も重要なポイントは
現在もアップル、アマゾン、マイクロソフトなど有名企業の名をかたる「詐欺メール」が大量に出回っている事実を知っておくこと
であり、いつも使っているサービスに関するメールだから大丈夫、といった思い込みが一番あぶないです。
特に「アカウント」に関するメールには要注意
です。最初から疑ってかかったほうがいいでしょう。
その上で、迷惑メールのフィルターを使っても届いたメールに対して、
- タイトルや差出人などがおかしかったり、少しでも違和感を感じたらメール自体を開かない。
- 自然なタイトルでつい開いたときも内容を不自然に感じたら閉じる。リンク先や添付ファイルを絶対に開かない。
- 信用できる内容でもリンクをクリックする前にメールソフトでポインターをリンクの上に合わせ、画面左下に表示されるリンク先のアドレスを確認する。
- もしクリックして開いたときも、再度、開いたページのアドレスを確認し、ページ上のリンク先を調べる。
といった注意深い行動が大切です。
たとえば私に届いていたアップル社をかたるメールではリンク先が「ow.ly」という短縮アドレスになっていました。
絶対にありえないのでクリックしてはいけません。
◆◇◆
アップル、アマゾン、マイクロソフトの公式サイトでも、それぞれ識別の方法などを紹介するページがあるので一度、目を通しておきましょう。
- フィッシングメール、ウイルス感染の偽警告、偽のサポート電話などの詐欺に遭わないようにする - Apple サポート
- Amazon.co.jp ヘルプ: Amazon.co.jp からの連絡かどうかの識別について
- マイクロソフトを装った不審メールの配信について - Microsoft Office 2016
各企業にこういった注意を促すページがあることからも、問い合わせやトラブルが実際に多発していることが伝わってきます。
くれぐれもご用心ください。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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