「USB Type-C」コネクターのついたケーブルは「USB 3.1」に対応していますか?
「USB Type-C」はコネクターの規格ですが、それだけでケーブルが「USB 3.1」に対応しているかの決め手にはなりません。
「USB 3.1」は 2016年現在、USB の最新規格であり、「USB Type-C」は「USB 3.1」で向上したデータ転送と電力供給に対応するコネクターの規格ですが、その「USB Type-C」コネクターがついたケーブルが「USB 3.1」対応とは限りません。
たとえば片方が「USB Type-C」でも、ケーブル自体の USB規格は「USB 2.0」対応の場合があります。
「USB 3.1」と「USB Type-C」については「用語解説」もしたので、併せてお読みください。
いろんな組み合わせが存在するのは「USB」には大きく「データ転送」と「電力供給」という2つの役割があるためです。
「USB」の登場当初はパソコンと周辺機器をつなぐ「データ転送」が最大の目的で、パソコンを起動した状態でも「USB」ケーブルをつなぐだけでプリンターやデジタルカメラが使えたのには感動したものです。
それが最近ではスマートフォンをはじめ電子機器の電源供給のためだけに「USB」ケーブルが使われることも多く、データ転送は無線LAN や LTE によるネット経由のほうが手軽なことが増えています。
このため「USB Type-C」コネクターを持ったケーブルでも、機器への充電だけが目的だったり、つなぐ機器が USB 2.0 対応の機器なら USB規格は「USB 2.0」でもいいわけです。
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両側が「USB Type-C」コネクターを持ったケーブルでも「USB 3.1」に対応しているかどうかは分かりません。
そのため購入時には、パッケージなどでどの USB 規格に対応しているか確認する必要があります。値段だけで決めてはいけません。
また「USB 3.1」対応と書いていても安価なケーブルでは不安な場合もあるので、製品名をアマゾンで検索してレビューを確認したり、量販店で店員に用途を告げた上で確認したほうがいいでしょう。
とにかく新旧の「USB」規格とコネクターの規格が混在した状態なので、新規格が普及する段階では便利になるどころか、さらに選択が難しくなっています。
早く「ケーブルはこれ一本でOK」になって欲しいですね。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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