エクセルで数値を四捨五入ではなく切り捨て/切り上げするには?
「ROUNDDOWN」「ROUNDUP」という専用の関数を使います。
先週の「用語解説」でエクセルで小数点以下の桁を書式記号「#」「0」で指定すると、そのひとつ下位の数字が四捨五入されることを紹介しました。
すると四捨五入ではなく、切り捨てや切り上げしたいときはどうすればいいですか?という質問がありました。
この場合、書式設定ではなく関数、つまり切り捨てには「ROUNDDOWN」、切り上げには「ROUNDUP」という関数を使います。
数式は以下の通り。
=ROUNDDOWN(数値,桁数) --- 切り捨て
=ROUNDUP(数値,桁数) --- 切り上げ
ポイントは「桁数」で、たとえば「1」なら小数点以下 1位までを表示して小数点以下 2位の数字を切り捨てたり、切り上げたりします。
同様に「2」なら小数点以下 2位までを表示、逆に「-1」なら整数部分 の 1の位、「-2」なら 10の位を切り捨てたり、切り上げたりします。
ちょうど小数点以下を切り捨てや切り上げして、表示を整数にするには「0」です。
たとえば 123.456 という「数値」を使うと「桁数」によって表示結果は以下のようになります。
ちなみに「ROUND」は「四捨五入」のための関数です。
◆◇◆
もし 123.456 という数字がセル A1 に入力されている場合、B1 に
=ROUNDDOWN(A1,2)
と入力すると B1 に 123.45 と表示されます。
たとえば「消費税」は小数点以下は切り捨てなので、使うのは「ROWNDDOWN」関数で「桁数」は「0」となります。
具体的には
A2 に「税抜き単価」
B2 に「個数」
を入力して、
C2 で「小計」
D2 で「消費税」
E2 で「合計」
を表示させたいなら、税率 8% の場合で
C2 =A2*B2
D2 =ROUNDDOWN(C2*0.08,0)
E2 =C2+D2
と数式を入力すれば計算できます。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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