エクセルで住所録を作っていますが、「姓」と「名」を分けて記録しています。ひとつのセルにまとめることはできますか?
たとえばセル「A1」と「B1」の文字列は「=A1&B1」でひとつのセルに表示することができます。
※ Excel 2019 以降は「CONCAT関数」も便利です。
(最終更新日:2024年03月20日)
住所録で「姓」と「名」を分けて記録しても、あとからひとつのセルにまとめたいことがあります。そんなときは「&」記号を使って結合できます。
たとえば以下のようなエクセルの表があるとします。
セル「C2」に
=A2&B2
という式を入力すれば「香川太郎」と表示されます。
「C3」「C4」も同様に「=A3&B3」「=A4&B4」と入力すると「本田次郎」「遠藤三郎」と表示されます。
すべての式を入力しなくても、まず最初にセル「C2」に「=」を入力し、そのあとで「A2」をクリック、「&」を入力してから「B2」をクリック、という手順で「=A2&B2」は入力できます。
「=A2&B2」を入力後、選択されたセル「C2」の右下に現れる小さな四角(オートフィルハンドル)を「C4」の場所までドラッグすれば、自動的に(オートフィルで)「C3」「C4」の入力も完成します。
さらに「姓」と「名」の間に半角スペースを入力したい場合は「C2」に
=A2&" "&B2
という式を入力します。
このように文字列を直接追加したい場合、文字列を引用符「"」ではさんで「&」でつなぎます。姓名の後ろに「さん」を付けたいときは
=A2&B2&"さん"
となります。
◆◇◆
複数の文字列を結合してひとつの文字列にまとめる関数には「CONCATENATE」があります。
先ほどの例であれば「C2」に
=CONCATENATE(A2,B2)
=CONCATENATE(A2,B2,"さん")
入力することで「&」での結合と同じになります。
「CONCATENATE」には「連結する」といった意味がありますが、つづりが長く、日本人には馴染みのない単語なので「&」を使うほうが簡単で覚えやすいでしょう。
◎追記(2024/3/12)
Excel 2019 以降、「CONCATENATE」の上位互換関数として「CONCAT(コンカット)関数」が導入されました。
「CONCAT」なら「CONCATENATE」より短く、機能も追加されて使いやすいです。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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