エクセルでクリックや矢印キーを使って選択したセルの既存の値を編集するにはセルをダブルクリックするしかありませんか?
セルを選択したあとでファンクションキー「F2」を押せば、既存の値(数式)の末尾にカーソルが表示され、編集することができます。
エクセルではクリックや矢印キーを使ってセルを選択した(アクティブセル)の状態で、数字や文字を入力すると「上書き」になり、もしもセル内に既存の値や数式がある場合は消えてしまいます。
そこで、セルを選択した状態でファンクションキー「F2」を押すことで、セル内にある既存の値や数式はそのままで末尾にカーソルが現れて編集が可能になります。
たとえば「=123+456」という計算式が入力されているセル「D1」をカーソルやマウスで選択するとこんな感じになります。
(A) ここに 「789」を入力した場合
上書きになります。
(B) 一方で「F2」キーを押した場合
末尾にカーソルが現れて編集できます。
そのまま末尾に追加したり、カーソルを移動して変更したり、編集をすることができます。
編集が終わったら「Enter」キーを押すことで確定しますが、やっぱり編集しないでそのままがいい、という場合は「Esc」キーを押すことで「F2」キーを押す前の状態に戻すことも可能です。
(C) 「Esc」キーを押した場合
元に戻ります。
「F2」キーを使うことでセル内を編集する度にセルをダブルクリックすることなく、セルの値や数式に入力や編集を加えることができます。
シートの上部にある「数式バー」を使ったほうが、セル内の長い数式や文字列は編集しやすいので、セル内で編集するのではなく「数式バー」の末尾にカーソルが現れるように設定することも可能です。
- 「ファイル」タブをクリックして切り替わった画面で「オプション」を選択(Excel2000/2013)
- 「Excel のオプション」画面で左側のメニューから「詳細設定」を選択
- 「編集設定」の「セルを直接編集する」のチェックを外して「OK」ボタンをクリック
文字通り、この設定にするとセルをダブルクリックしても、セルで直接編集ができなくなり、すべて「数式バー」で編集することになります。
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数式バー」で編集するときも、編集したいセルを選択した状態でファンクションキー「F2」を押せば、セル内の値はそのままで、「数式バー」の末尾にカーソルが現れ、既存の値に追加したり、変更したり、編集することができます。
初期設定では「セルを直接編集する」が有効になっているので、自分が編集しやすいほうに設定するといいでしょう。
どちらにしても選択したセルを編集したいときに使うファンクションキーは「F2」です。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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