エクセルでセル内の値がマイナスのとき、自動で赤字にできますか?
「セルの書式設定」を「数値」にすると自動的にカッコ付きで赤字表示になり、形式の変更や「ユーザー定義」で細かく設定できます。
エクセルでセル内の値がマイナスのとき、セルの「表示形式」を「数値」にすることで自動的にカッコ付きで赤字に表示されます。
具体的には、値がマイナスなら赤色にしたいセルを選択し、「ホーム」 リボンの「数値」グループで通常「標準」と表示されている右の部分をクリックします。
そして表示されたメニューから「数値」を選択すれば実現できます。
たとえば、あるセルに「-12.7」と入力して、そのセルの「表示形式」を「数値」に切り替えると、赤字で「(13)」と表示されます。
このとき、自動的に赤字になると同時に、マイナス表記がカッコ表記となり、小数点以下が四捨五入され、整数だけの表示となります。
赤字にはしたいけど、カッコ表記ではなく、マイナス表記のままがいい、あるいは小数点以下の数字も四捨五入せず表示したい場合、表示形式を変更したり、「ユーザー定義」で細かく設定したりできます。
「数値」グループのタイトル右にある小さな右下斜め矢印のアイコンをクリックすると「セルの書式設定」画面が表示されます。
変更したいセルを選択して、右クリックにより表示されるメニューからも「セルの書式設定」は選択できます。
「セルの書式設定」が開き、「表示形式」タブ画面の「分類」から「数値」を選択すると、以下のような「負の数字の表示形式」が表示され、サンプルを見ながら選択できます。
5番目の「-1234」という形式を選ぶことで、赤字の (13) は、赤字でマイナス表記の -13 となり、さらに「小数点以下の桁数」の設定を「1」にすれば、-13 は -12.7 となり、もちろん赤字の表示になります。
サンプル表示が赤くならないのが残念です。
さらに赤字で「▲12.7」にしたいときは「分類」で「ユーザー定義」を選択します。そのとき表示される種類が「0.0_ ;[赤]-0.0 」となっているはずです。
それを「0.0_ ;[赤]"▲"0.0 」に変更することで実現できます。
実際の表示はこんな感じです。
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「ユーザー定義」の書き方は、覚えなくてもほかの種類を参考にすれば、多くの場合、その応用で設定できますが、ざっと説明すると「;」を間に挟むことで、正の数字と負の数字に関する書式を設定できます。
たとえば「0.0_ ;[赤]-0.0 」というのは「;」を間に挟んで、数値が正の場合の書式 「0.0_ 」 と負の場合の書式 「[赤]-0.0 」 を同時に設定しています。
最初の書式 「0.0_ 」 は正の数の場合で、小数点以下 1桁を常に表示する書式で、最後の「_ 」は半角スペースを末尾に挿入することを意味しています。
そして二番目の書式 「[赤]-0.0 」 は負の数の場合で、[赤]が赤字、「-0.0」はマイナス符号で小数点以下 1桁までを常に表示する、という意味です。
末尾の半角スペース「 」も表示に反映されます。 つまり「-12」という値は「-12.0 」と赤字で、末尾に半角スペースありで表示されるわけです。
当初、負の数のとき () で表現していたため、正の数では () が消える分、整えるため末尾に半角スペースが挿入されるようになっていますが、末尾の半角スペースが不要なら「0.0;[赤]-0.0」でもいいわけです。
ほかにも [赤] を [青] にすれば、赤字を青字にすることもできるし、「-」を「"△ "」にすれば、マイナスの数字の場合、数値の頭に「-」ではなく「△ 」を付けることもできます。
自動で赤字(青字?)表示したいという場合、これくらい知っておけば十分でしょう。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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