エクセルの表でセルの値を変更しても、その値を含む数式の結果を表示するセルで自動計算されないのですが、なぜですか?
「計算方法の設定」が「手動」のときは「再計算実行」しなければ自動計算されません。設定を「自動」に変更すれば大丈夫です。
エクセルが便利なのは、たとえば合計のセルを数式で設定しておけば、式の一部で使われているセルの値を変更するだけで、合計の値も自動で更新される「再計算」機能でしょう。
たとえば A4 のセルに =A1+A2+A3 という数式を入力します。
A1 に 2、A2 に 5、A3 に 3 を入力すると A4 は 10(=A1+A2+A3) と自動計算されます。
そのあとで A2 を 8 にすると A4 は 13 に再計算されます。
ところが、セルの値を変更しても、その値を含む数式の結果を表示するセルで再計算されないことがあります。
特に他の人が作ったエクセルのファイルを使うと、そういう現象が起きて戸惑うことがあります。
その場合、エクセルのファイルが「計算方式の設定」を「手動」にして保存されている可能性が高く、設定を「自動」にすれば解除できます。
Excel 2007 以降であれば、
「数式」タブ画面を開き「計算方法」グループで「計算方法の設定」をクリック、メニューが「手動」になっていれば「自動」を選択して自動計算の設定にできます。
「Excelのオプション」でも設定できます。
左メニューで「数式」を選択、「計算方法の設定」の項目「ブックの計算」で「手動」を「自動」に切り替え、「OK」ボタンをクリックして完了です。
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「計算方法の設定」が「手動」になっている例としては、複雑な数式が埋め込まれているエクセルのファイルで
数値に変更を加えると計算に長い時間が
かかるような場合にあえて設定している
場合などがあります。
そこで「計算方法の設定」を「手動」のまま、必要な時だけ自動で計算したいとき、「計算方法」グループから「再計算実行」や「シート再計算」をクリックすれば、その時点での自動計算がおこなわれます。
「再計算実行」は、ファンクションキー「F9」を押しても実行できます。
ファイルの設定は変更しないまま、その都度、再計算したいときはこの「F9」を覚えておくと便利です。
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