印刷物の表をエクセルの表にするため、データをすべて入力して欲しいといわれました。効率よい方法はありますか?
データを入力するのが長方形に囲まれた範囲内であれば、まずはその範囲を選択してからデータを入力してみましょう。
印刷された表を解析したり、グラフにしたりしたくて、同じ形式の表をエクセルで作って、データをすべて入力することがあります。
データ数が少なければいいのですが、複数の行と列に並んでいると大変です。
そんなとき多少ですが、データを入力するセルの領域が長方形に囲まれた範囲内であれば、その範囲全体を選択してからデータを入力する方法で効率的な入力ができます。
具体的には、データ入力が済んで
「Enter」キーを押せば、下のセルにアクティブセルが移動
します。
選択範囲の一番下までセルが移動し、さらに「Enter」キーを押せば、右の列の一番上のセルに移動します。
※ ひとつ前のセルへの移動は [Shift]+「Enter」キー
矢印キーやマウスでアクティブセルの位置を指定しなくても、自動的に範囲内のセルを辿ってくれるので、連続入力には便利です。
アクティブセルを下ではなく、右に移動したい場合、
「Tab」キーを押せば、右のセルにアクティブセルが移動
します。
右手でテンキー入力、左手で「Tab」キーを押す分担で入力すれば、結構、はかどります。
この場合も、選択された範囲の一番右まで入力が終わり、「Tab」キーを押せば、下の行の一番左にアクティブセルが移動してくれます。
※ ひとつ前のセルへの移動は [Shift]+「Tab」キー。
ちなみに「Enter」キーでアクティブセルが進む方向ですが、エクセルの設定で変更することができます。
Excel 2010 なら以下のとおりです。
- 「ファイル」タブをクリック、「オプション」を選択
- 「Excelのオプション」で左の「詳細設定」を選択
- 「編集設定」の中に
Enter キーを押した後にセルを移動する
方向:
という項目があり、方向を設定できます。
この「方向」を「下」から「右」にして保存すれば、その後は「Enter」キーを押して移動する方向が切り替わります。
◆◇◆
考えながらデータを入力したり、計算式も織り交ぜながら入力したりといった場合はあまり役に立ちませんが、もう入力する値が決まっている大量のデータ入力には結構、有効な方法です。
それと、入力しないといけない範囲を選択している状態だと、見た目で残りはどれくらいかも把握しやすいといったメリットもあります。
どちらにしろ、決まった数字を単純に入力するだけの作業はつらいものです。
データを入れながら、その傾向や変化を感じ取ることで面白みが出る場合もあります。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。