パソコンの時代は終わりというのは本当ですか?
何を「パソコン」と定義するかでも違ってきますが、今後もパソコンはなくならないし、より普及していくでしょう。
「なにしろパソコン・ドットコム」というサイトを運営していると、最近では「パソコンの時代は終わりなので名前も変えたほうがいいのでは?」といったコメントを頂くことがあります。
正直、余計なお世話という気持ちもあるのですが、実際にはこういった勘違いをされている方も多いようなので、今回は少し、これからのパソコンについて私なりの考えを紹介させていただきます。
まず最初に、私は
今後もパソコンはなくならないし、むしろ、いま以上に
利用者が増え、より普及していくのは間違いない
と確信しています。
ポイントは『なにをパソコンと定義するか』です。
実際のところ
スマートフォンやタブレット端末はパソコンの一種で
より携帯しやすく、小さくても使えるように工夫された
製品に過ぎません。
ウインドウズでないことが、パソコンではないイメージを増幅していますが、徐々に Windows 8 のタブレット端末が増えてくれば、「なんだ!結局、パソコンじゃないか」と気が付くことでしょう。
特にスマートフォンは、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションの影響もあって「電話を再発明したもの」というイメージがありますが、実は小型の携帯パソコンであり、電話はほんの一機能にすぎません。
私も iPhone の愛用者ですが、電話としてはほとんど使っていません。ほかの人もウェブ閲覧やメール、ゲームやソーシャルメディアも含め、アプリを使う時間がほとんどではないでしょうか?
電話だけならガラケーで十分です。
さらにタブレット端末にいたっては、ノートパソコンからハードウエアのキーボードを外しただけの、まさにパソコン以外のなにものでもなく、その普及で「パソコンがなくなる」と煽られても苦笑いするだけです。
そんなスマートフォンやタブレット端末のことを私は「スマートPC」と総称すればいいと思っています。そして「スマートPC」が本格普及してくれば、自然と「なにしろパソコン」でも扱いが大きくなるでしょう。
※ 商標の問題があるなら、スマパ でも スマピ でも構いません。
スマートフォンやタブレット端末を「スマートデバイス」と呼んでいるメディアもあります。どうしてもパソコンと区別したいようですが、どう名前を変えたところで本質はパソコンなのです。
だから、これからも「なにしろパソコン・ドットコム」は、そのままで続けますし、徐々に分かりやすくスマートフォンやタブレット端末の話題も加えていけばいい、といったレベルの話だと思っています。
さらに仕事では「これまでのパソコン」もしっかり生き残ります。
私も移動先で簡単な調べ物や情報収集、情報発信なら iPhone を使いますが、細かなエクセルやパワーポイントの資料を作成するときなどは、大きな画面とキーボードがないとまるで効率が上がりません。
現状の iPhone、iPad のソフトキーボードでは表計算ソフトへの快適な入力やグラフ作成など無理です。できあがった資料の閲覧や修正くらいはできるでしょうけど。
一方では、いままでもパソコンの利用用途としてサイト閲覧や情報交換が中心の利用者が「スマートPC」に乗り換えるのは自然なことですし、それはより多くの人がパソコンを使うようになる、ということです。
まさにデスクトップ型がノート型に移行してきたのと同じで、より小型なタブレット型やスマートフォン型のパソコン、つまり「スマートPC」に移行しているだけなのです。
◆◇◆
個人的には iPhone の愛用者ですし、外出時には手放せません。けれどそれはパソコンの時代が終わったのではなく、やっと片手で持ち運べるパソコンが登場してくれて嬉しい!といった感覚です。
ノートパソコンにも良さがあり、そちらのほうが使いやすいのに無理に切り替える必要はありません。一方、タブレット端末でも十分やりたいことができるなら、スマートに乗り換えればいいだけです。
より自分にあったパソコンを選べばいい
ということですし、私のように複数持っていて状況によって使い分ければさらに便利なわけです。
そう、まさに「スマートPC」の時代なのです。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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