パソコンで読んだ電子メールが別のところにも保存されている?
「サーバーにコピーを置く」設定にしていると思われます。
インターネットにパソコンが常時、高速でつながっていると、たとえば電子メールは相手のパソコンから直接、自分のパソコンに届いていると感じてしまいますが、実は「メールサーバー」に保存されています。
「メールサーバー」は高機能・大容量のパソコンで、メールサービスを提供しているプロバイダーが24時間体制でそのプロバイダーが発行するメールアドレスを宛先としたメールを受信し、保存・管理しています。
※ プロバイダーは @nifty や OCN といったインターネットサービスを
提供している会社のことです(provide = 供給する)。
つまり Outlook Express や Windowsメール、Windows Live メールなどパソコンにインストールされた「(電子)メールソフト」での受信とは「メールサーバー」からパソコンに「ダウンロード」することなのです。
※ イメージ的にはマンションの集合郵便受けが「メールサーバー」で
各部屋の人は自分宛のメールを集合郵便受けから取り出す感じ。
最近では「メールサーバー」に届いた自分宛のメールを自分のパソコンにダウンロードしないでも「メールサーバー」に保存された状態のままウェブ上で確認や送信もできる「ウェブメール」サービスが人気です。
以前の「ウェブメール」は保存できるメール容量が数十MBなど容量的に限度があり、メールを長期保存したければパソコンに「メールソフト」でダウンロードして、自分のパソコン上で管理するのが普通でした。
しかし、最近では数GBといった大容量でも受信メールをサーバーに保存できるサービスが増え、さらに高速インターネット接続が普及したため必ずしもメールをパソコンにダウンロードしなくてもよくなりました。
ということで「メールソフト」と「ウェブメール」での管理の境界線が曖昧になってきたため、いつも「メールソフト」で管理している人が、「ウェブメール」を見ると二重に管理している感覚になります。
「メールソフト」で「メールサーバー」に届いている自分宛のメールをダウンロードするとき、オリジナルをサーバーに残す設定にしていると、同じメールが二重に保存されることになります。
二重といっても「自分のパソコン」と「メールサーバー」と別の場所に保存されているわけですから、容量の無駄というわけではありません。ですから「メールサーバー」に残したものはそのままでも構いません。
逆にいえば、自分のパソコンが壊れてしまい、保存管理していたメールが取り出せなくなったとしても、「メールサーバー」に残したメールが「バックアップ」になっているので安心だ、ともいえます。
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とはいえ「メールサーバー」に残すということは、パスワードが漏れてしまえば外部から見られてしまう可能性もあるため、自分のパソコンに取り込んだら「メールサーバー」には残さないという考え方もあります。
そんな場合は、お使いの「メールソフト」で「サーバーにメールを残さない」設定ができます。Outlook Express で紹介しておきましょう。
【Outlook Express の場合】
1.Outlook Express を起動します。
2.メニューバーで「ツール」-「アカウント」を選択します。
3.開いた「インターネットアカウント」画面で「メール」タブの
画面が表示されていることを確認して、設定したいアカウント
をクリック、右側の「プロパティ」ボタンをクリックします。
4.開いた「アカウントのプロパティ」画面で「詳細設定」タブの
画面に切り替え、「サーバーにメッセージのコピーを置く」と
いうチェックボックスのチェックを外せば設定完了です。
Windowsメールや Windows Live メールでも、ほとんど同じ操作ですが、Windows Live メールの場合、メニューバーが表示されていない設定になっています。そこで「Alt」キーをポン!と押せば表示されます。
「メールサーバー」からパソコンに受信してすぐにメールが削除される設定では不安なら「サーバーにメッセージのコピーを置く」にチェックを入れたまま、一定期間後「サーバーから削除する」設定もできます。
たとえば1週間(7日)後に削除する設定にすれば「メールソフト」で大切なメールを読む前に間違って削除した場合でも「ウェブメール」を使って1週間前までのメールは確認できるので安心です。
あとは利用者の考え次第です。すべてのメールをサーバーに残すというのも現在では可能なので、選択肢のひとつです。ご参考まで。
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