自宅の無線LAN のネットワークID を外から見えなくしたい。
「ステルス機能」と呼ばれる設定がありますが、注意も必要です。
無線LAN の設定を手動でおこなうと、これから使おうとするもの以外のネットワークID(SSID)がずらりと表示される場合があります。確かに接続するときには便利ですが、接続後も見え続けるのは考えものです。
※ 近所の利用者の ID と思われますが、中にはパスワードを設定して
いないものさえあり、無断利用できてしまう状態なので危険です。
そこで外部から SSID が見えないようにすることでセキュリティを向上できる「ステルス機能(Any接続拒否)」があるわけです。
◆ 今週の用語解説 「ステルス」機能とは(2005/10/26)
設定方法や用語はメーカーや機器によって様々なので、実施する場合は必ずマニュアルをお読みください。マニュアルはメーカーのサイトでも公開されているので失くした場合はネット上で探してみましょう。
たとえばバッファロー社の WHR-HP-G300N の設定画面の「無線設定」-「基本(11n/g/b)」は以下のように初期設定されています。
この機種の場合、「AOSS」という自動接続機能が有効になっているため、「ANY接続」の「許可する」のチェックを外すだけではステルス状態にはなりません。「AOSS」の設定も無効にする必要があります。
このように機種によって用語や設定は違ってくるので注意が必要です。
また「ステルス」機能を使う場合、アクセスポイント(親機)側だけでなく、接続する機器(子機)の側にも接続トラブルが起きる場合があるので注意しましょう。
【例1】
任天堂の人気ゲーム機 Wii では「ステルス機能」が設定された
状態ではアクセスポイントが検出できないので接続できません。
◆ 接続がうまくいかないときは <10> - Wii
http://www.nintendo.co.jp/wii/support/chart/10.html
いったん「ステルス機能」を解除して、アクセスポイントが検出
されるようにして接続作業をおこないます。接続が完了してから
再度、機能を有効にすれば「ステルス機能」を利用できます。
【例2】
無線LAN 受信機能も内蔵する iPhone では一度、接続設定を
済ませれば、次回は設定を覚えているはずですが、接続設定
したあとで「ステルス機能」にすると自動認識できなくなります。
この場合は、SSID を新しいものに変更して「ステルス機能」の
状態で情報を入力して接続設定することで自動認識になります。
この手の情報は同じ機器でも組み合わせによって変わる場合もあるのであくまでも「例」として紹介しましたが、それにしてもセキュリティを強化すればするほど、トラブルも増えてくるのでは困ってしまいます。
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