文字入力変換(IME)で同音異義語の候補に単語の意味が表示されなくなりました。
まずは「単語コメント」の設定がどうか確認してみてください。
日本語変換入力プログラム「Microsoft IME」は、入力した文字の変換で「同音異義語」となる単語の候補が複数ある場合、その単語の意味を表示してくれる「単語コメント」という機能を持っています。
たとえば「かける」と入力してスペースキーで変換候補を表示させると「書ける」「欠ける」「賭ける」といった候補リストが並んだ右に黄色のマークが表示され、その右に標準辞書による説明が表示されます。
この黄色いバルーン状のマーク自体が表示されない状態なら「言語バー(IMEバー)」を使って以下の手順で設定を確認してください。
・ 「言語バー」の「ツール」アイコンをクリックして表示された
メニューから「プロパティ」を選択。
・ 開いた「IME のプロパティ」画面で「変換」タブで開く画面の
下にある「コメントの表示」項目を確認。
・ 「単語コメントを表示する」の項目にチェックが入っているか
どうかを確認してみてください。
「単語コメントを表示する」にチェックが入っていなければ、クリックして設定してください。チェックが入っているときも、一度、チェックを外して、再度、チェックしてから「適用」してみましょう。
※ 「単語コメントを表示する」で単語の変換時に同音異義語の意味
を表示する設定になりますが、すべての同音異義語で表示される
わけではありません。たとえば「きしゃ」などは出ません。
基本的にはこの設定が原因の場合が多いので確認してみてください。
それでも表示されない場合、たとえば「Microsoft IME」が Windows に付属したものだけでなく、MS Office 付属の「Microsoft Office IME」も存在している場合、切り替えてみましょう。
「言語バー」の左端にある「IME」アイコンをクリックするとリストが表示されるので、現在、表示されていないアイコンのほうの「IME」をクリックすることで切り替えられるので試してみましょう。
さらに「IME」アイコンを右クリックしたリストから「設定」を選択、「テキストサービスと入力言語」画面が開いたら、調子の悪いほうの「IME」をいったん削除することで改善する場合もあります。
※ 「削除」することで解決する可能性もありますが、別の問題が
起きる場合もあるため、慎重に自己責任で作業をしてください。
これでも駄目な場合は「IME」を再度、インストールし直すなどの方法が考えられますが、それは今回、紹介できるレベルを超えています。
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また別件で Internet Explorer 8(IE8) にバージョンアップしてから IE8 の画面上での文字入力のときだけ、黄色いマークは表示されるけど「単語コメント」が表示されない、という報告が寄せられています。
これは Office IME 2007 や Windows Vista に付属の「Microsoft IME」が IE8 に『未対応』であるために起きている、という情報があります。
◆ MS?IMEで日本語入力中、再変換の際に辞書等の
コメントが表示されない (Microsoft Connect)
この場合、解決(IME の修正)にはマイクロソフト社の対応を待つしかありません。早期の修正を期待したいところですが、いつもながら... です。
IE8 だけの問題であれば、ほかのブラウザを使うという手もあります。
◆ 「ファイアフォックス」を予備のブラウザに
どちらにしろ、予備のブラウザは導入しておいて損はないでしょう。
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