Windows ReadyBoost の導入方法を教えてください。
まずは高速の USBメモリ か メモリカード を用意しましょう。
「Windows ReadyBoost」とは、内蔵メモリ不足をハードディスクの「仮想メモリ」ではなく、USBメモリ や メモリカード で補えるよう Windows Vista から追加された機能です。
◆ Windows ReadyBoost - USB メモリで高速化
もちろん内蔵メモリの増設のほうが処理速度の改善に効果がありますし、大容量のメモリも値段が下がっているので、物理的に可能なら、内蔵メモリの増設、特に Windows Vista で 1GB しかない場合、2GB への増設はお勧めです。
それでもノートパソコンなどで搭載可能な内蔵メモリ容量に上限がある場合や、プログラムを起動するときに頻繁にハードディスクに書き込みが起きている場合は「Windows ReadyBoost」の効果が期待できます。
「Windows ReadyBoost」を導入するには、最初に高速の USBメモリ や メモリカード を用意する必要があります。処理速度の高速化が目的なので、可能な限り高速な商品を選びましょう。ポイントとしては
・ 量販店で特に安売りされている USBメモリ や メモリカード は
避けましょう。特価品の多くはデータの読み書き速度が遅いです。
・ USBメモリ の場合、USB 2.0 標準、230 MB の空き容量が必要。
「ReadyBoost対応」と明記された商品を使ったほうが確実です。
・メモリカード を利用する場合はパソコン内蔵のカードスロットや
外付けならカードリーダーの能力にも影響されるので、確実に
効果を出したい場合は USBメモリ のほうがいいでしょう。
設定は簡単です。準備した USBメモリ を USBポート、あるいは メモリカード をカードスロットへ挿入すると Windows Vista がデータの転送速度が「Windows ReadyBoost」の処理が可能か自動的に診断します。
診断の結果、利用可能の場合、挿入したときに表示される「自動再生」ウインドウで「全般のオプション」項目として
「システムの高速化 -Windows ReadyBoost使用」
というアイコンが表示されるので、それを選択します。
※ 表示されなければ「利用できない」と診断されたと考えられます。
すると USBメモリ あるいは メモリカードの「プロパティ画面」が開き、「ReadyBoost」タブ画面が表示されるので「このデバイスを使用する」を選択して、適当な使用容量を(領域)を決めます。
※ 内蔵メモリの容量と同じ容量を設定することが推奨されています。
あとは「OK」ボタンでウインドウを閉じれば、自動で設定されます。
「自動再生」画面が自動で開かない場合は、直接、USBメモリ あるいはメモリカードのアイコンを右クリックして、プロパティを開くことで、「ReadyBoost」タブ画面から設定できます。
「Windows ReadyBoost」の記憶容量には、よく使われるソフトウエアの起動を高速にするための情報を保存することができるので、設定した後、パソコンを使い込んでいくほど高速化を実感できる場合があります。
そのため「Windows ReadyBoost」の設定完了後には、よく使うソフトを何回か起動と終了を繰り返してみるといいでしょう。メモリ不足で起動が遅いソフトウエアなどは、特に効果が感じられるはずです。
◆◇◆
「Windows ReadyBoost」に使うには メモリカードよりも USBメモリ のほうが向いていますが、常時、機能させたい場合、特にノートパソコンで持ち運んでいる場合、USBメモリ は本体から出っ張るので困ります。
そこで、最近ではほとんどのノートパソコンには SDカードに対応したカードスロットが内蔵されているので、そこに高速の メモリカード を挿入して使ったほうがスマートです。
メモリカード や USBメモリ はそれ単体で利用価値があるので、万が一、「Windows ReadyBoost」に使えなくても、通常の保存用メモリとして利用することができるので試しても損のない機能だといえるでしょう。
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