「デジタルズーム」では画質が劣化するというのは本当ですか?
「光学ズーム」で最大に望遠した画像を引き延ばした感じです。
ほとんどのデジタルカメラには「ズーム(zoom)」機能が付いています。「ズーム」は「拡大/縮小する」という意味で、「広角」から「望遠」まで連続的に焦点距離を変えて、好きなサイズで撮影ができます。
デジタルカメラでは、複数のレンズの位置(距離)を調整して焦点距離を変えるズームのことを「光学ズーム」と呼んでいて、「光学ズーム」で筒状のレンズ部分が伸び縮みするのを見たことがあるでしょう。
一方の「デジタルズーム」は「光学ズーム」でレンズを使って最大まで望遠した画像データをデジタル処理で部分的に拡大したもので、写真の一部をデジタルカメラ内部で引き延ばした、と考えればいいでしょう。
つまり「光学ズーム」の範囲内では、指定した画素数をフルに使っての、撮影ができますが、「デジタルズーム」で撮った場合、最初に指定した画素数よりも少ない状態で保存されることになります。
別の書き方をすれば「デジタルズーム」は「光学ズーム」の最大倍率で撮影した写真データをパソコンで一部をトリミングして(切り出して)拡大したのと同じ処理をデジタルカメラ内で行なったということです。
では「デジタルズーム」はまったく無駄な機能かといえばそうではなく、最近の1,000万画素を越えるデジタルカメラであれば「デジタルズーム」で3倍に拡大して画素数が落ちても 100万画素以上の画質があります。
であればブログに公開したりデジタルフォトフレームで表示するような使い方では十分、綺麗なので、撮影した画像をパソコンで処理しないでいきなりブログに公開する場合などには十分、使える機能です。
画素数が大きければ、一部を拡大してもディスプレイ上ならキレイ!
◆◇◆
もちろん、撮影した写真をあとからパソコンを使って画像処理するなら「光学ズーム」の最大倍率で撮影した写真から好きな部分をトリミングしたほうが撮影時に「デジタルズーム」を使うより自由度があります。
そのため、一般的にデジタルカメラでの撮影は「光学ズーム」の範囲内でおこない、できるだけ「デジタルズーム」は使わないほうがいい、というアドバイスが多いのです。
あとは印刷するのか、パソコンの画面で表示するだけなのか、表示サイズはどれくらいか、といった写真の「使い方次第」といったところです。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。