パソコンの電源が入らず、パソコンが起動しません。
まずは落ち着いて、電源周りを確認してみましょう。
パソコンのトラブルは千差万別、必ずこの方法で解決できますといった魔法のような方法や手順は存在しません。それでもパソコンサポートを長年やってきたこともあり、比較的多い「事例」は分かります。
たとえば今回の「パソコンが起動しない/電源が入らない」という場合ですが、なんといっても結構、多いのは「基本中の基本」である
【原因1】電源ケーブルが抜けていた。
というケースです。もちろん、挿し直すことで問題は解決します。
信じられないかもしれませんが、電源が入らないということで気が動転して、案外、気が付かないことも多いのです。特に見た目にはきちんと挿さっているようでも、実は微妙にゆるんでいることがあります。
【対処1】
一度、ケーブルを抜いて、接触面が汚れていないか、ゴミが付着していないかを確認後、再度、挿し直します。コンセント側と本体側の両方で抜き挿しをやってみましょう。
※落ち着いて「状況把握」(パソコントラブル対応の心得)
もう一つ多いのが、複数の機器に電源を供給する「電源タップ」で根元のスイッチで全部の電源供給を切ることができるスイッチがあり、
【原因2】「電源タップ」のスイッチを切っていた
というケースです。これもスイッチを入れ直せばいいだけです。
【対処2】
「電源タップ」のスイッチを入れ直します。多くの場合、タップに電源オンの表示ランプがあるので確認しましょう。
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電源タップを経由せず、パソコンケーブルを直接コンセントに挿して電源が入るか確認する、ということでもいいでしょう。
※ できる限り「タコ足配線」はやめましょう。
結果として「ケーブルは抜けていない」「電源タップも大丈夫(使っていない)」という場合で、最近、多いのがノートパソコンで起きる
【原因3】ノートパソコンのバッテリーが弱って異常を起こす
というケースです。
以下に紹介するのは3年以上も前に「今週のQ&A」でも取り上げ、現在も公開中の記事ですが、いまだに多くの人に役立っているようです。
【対処3】
パソコンから電源ケーブルを外し、内蔵バッテリ(電池)を抜いて、しばらくしてから電源ケーブルだけ戻して、再度、起動しないかを試してみてください。
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実はデスクトップ型のパソコンでも、いったん電源ケーブルを抜いて、その状態で電源ボタンを何回か押したあと、再びケーブルを挿すと電源が入る場合があります。
ただし「対処3」でとりあえず電源が入ったとしても、バッテリが極端に弱くなっていたり、電源周りに問題が残っていたりします。起動するうちにデータのバックアップを取って、買い替えなども検討しましょう。
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これらの3つの対処法でも、ウンともスンともいわない場合は、いよいよ電源周りの部品が故障した可能性が高くなってきます。修理を覚悟して使用パソコンのメーカーや買った販売店に連絡してみましょう。
1年のメーカー保障や3年の販売店が提供する延長保険に入っていれば部品交換も無料でやってもらえるはずです。逆にいえば、購入後、3年以上が経過しているなら、買い替えも『現実的な選択肢』といえます。
電源周りの部品が故障した場合、パソコンの別の部品にも異常な電圧や電流で負担がかかっていた可能性があり、高い料金をかけて部品を交換しても、再度、異常が起きる可能性があることを覚悟しておきましょう。
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