サイトを見ただけでは「個人情報」は漏れないでしょうか?
サイトを見ただけ、アクセスしただけ、というのであれば「個人情報」は漏れません。
サイトやブログを運営していると、以下のことが知りたくなります。
・ サイトへのアクセス数。特に「延べ」と「異なる利用者」の推移
・ サイト内のページごとのアクセス数。どのページが人気か
・ リンクをたどってきたのであれば、そのリンク元のページ
・ 検索サイト経由の場合、その検索サイトと検索キーワード
こういった情報を集めるときに、グーグルが提供している強力ながらも無料のサービスが存在しており、「なにパソ.com」でも採用しています。
◆ Google Analytics
http://www.google.com/analytics/ja-JP/
この「Google Analytics」に利用申込をして登録後、自分のサイト情報を入力、専用の「トラッキングコード」と呼ばれる数行のコードが生成されるので、それをサイトの各ページに埋め込むことで準備は完了です。
この「Google Analytics」を使えば、先ほど列記した情報以外にも
・ 利用者の使うブラウザ、OS、画面の解像度、利用ネットワーク
・ 利用者のアクセスは「新規」か「繰り返し」利用者かどうか
・ ページでの滞在時間や同じサイト内で何ページ見ているか
といった情報を整理することができます。サイトを見る OS、ブラウザ、画面の解像度などが分かれば、サイト画面サイズなどのデザインや特定のブラウザだけで使えるツールを採用するかどうかの参考になります。
※ 「724685.com」にアクセスしたパソコンの Windows の種類。
「Windows XP」が4分の3、などが分かります(2008年末)。
このように、ほとんどのサイトやブログ管理者には「統計的な情報」として、上記のような情報が伝わっている、と思っていれば間違いないでしょう。もちろん、これだけで「個人を特定する」ことはできません。
実際に自分の使っているインターネット接続されたパソコンでサイトを閲覧すると、具体的にどういう情報が相手に伝わっているか確認できるサービスがあるので、一度、試してみてもいいかもしれません。
◆ 確認くん http://www.ugtop.com/spill.shtml
この結果からも分かるように、アクセスした利用者の「IPアドレス」を調べることは可能だと分かります。
つまり固有の「IPアドレス」を使っている場合、その状態で掲示板などに個人情報を含んだ文章を書き込むと、その後、その「IPアドレス」と「書き込んだ人」をヒモ付けすることは可能ということです。
サイトを開いたときに個人情報を盗み出す悪質なプログラムを読み込ませようとする場合があります。よく分からないプログラムのダウンロードを要求する表示が出た場合は拒否しましょう。
◆ 続・スパイウエア/アドウエアにご用心
https://www.724685.com/weekly/qa040602.htm
そして怪しいサイトには近づかないこと、「ウイルス対策ソフト」をパソコンに常駐させておくこと、そして Windows や Internet Explorer などで公開されている「修正プログラム」の適用は常識ですね。
◆◇◆
「なにしろパソコン・ドットコム」には毎日、1万件以上のアクセスがあるので、正直、その個々のアクセスが誰なのかに興味はありませんし、悪質な書き込みがある場合などを除いては IPアドレス も使いません。
※ たとえばブログで、特定の IPアドレス から書き込みできない
ようにできます。迷惑コメントを防ぐ有効な手段の一つです。
一方、どういうキーワードで、どの検索サイトから、どのページが利用されているのかは常に気になりますし、サイト作りの参考にもなるので、積極的に「Google Analytics」で統計的なデータ収集を行っています。
※ 「Google」検索の経由が6割。その影響力が分かりますよね。
とにかく、単にサイトにアクセスするだけでは個人情報は漏れないのでその点は安心してください。ただし、アクセスしたサイトで個人情報を入力して送信すれば、当然、その情報は相手に伝わります。
ですから、あくまで自分の判断になりますが、個人情報を入力するのは信頼できるサイトだけに限る、ということが非常に大切です。掲示板やブログのコメントなどに「個人情報」は書き込まないことです。
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