「ZIP」形式での圧縮・解凍でパスワードが使いやすいソフトは?
パスワードの扱いでは「Lhaplus」というフリーソフトが便利です。
(最終更新日:2024年10月20日)
◎追記(2024/10/20)
ここで紹介した「Lhaplus」は 2017年5月 で更新が止まっており、一部機能でセキュリティに不安もあり、現在ではお勧めできません。
そこで「ZIP」だけでなく、Woindows 11 で追加された圧縮形式「7z」にも対応したフリーソフト「7-Zip」を紹介しました。
- 「7z」「ZIP」形式で解凍・圧縮、暗号化できるソフト「7-Zip」(2024/10/9)
「ZIP」「7z」でパスワード設定が必要なときにも使えます。
フリーソフトをネット上で公開する場合、圧縮することでファイル容量を軽くしたり、複数のファイルに分かれているものをひとつのファイルにまとめて圧縮することでダウンロードしやすくしているのが普通です。
このフリーソフトのファイル圧縮に使われる方式としては「ZIP」形式が中心となっていますが、「LZH」形式の場合もあるので、この「ZIP」と「LZH」の2形式を解凍できるソフトウエアがあると便利です。
実は、Windows XP 以降ならウインドウズ自身に最初から「ZIP」形式で圧縮・解凍できる機能が付いたこともあり、以前ほど解凍ソフトは使わなくなりました。それでも直感的に使いやすく、また「LZH」形式でも解凍ができるフリーソフトをひとつ用意しておくと心強いです。
そんな中、これまで私が愛用して、おすすめもしてきたのが「+Lhaca」という圧縮・解凍ソフトで「今週のQ&A」でも6年前に紹介しました。
一方で Windows XP では「ZIP」形式で圧縮するときにパスワード設定ができるため、添付ファイルのセキュリティを考えて、そのパスワード機能を利用する人も増えてきました。
このパスワードのかかった「ZIP」形式で圧縮されたファイルを通常の「+Lhaca」では解凍できないため、最近ではパスワード処理が得意な「Lhaplus」を併せて「解凍ソフト」として紹介することにしています。
◆ Lhaplus(窓の杜)
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lhaplus/
最近、多い問い合わせに Windows XP では「ZIP」形式での圧縮機能にパスワードの設定ができたのに、Windows Vista ではできなくなったというものがあります。そんな場合にも「Lhaplus」なら「ZIP」形式での圧縮で、簡単にパスワードの設定ができるので便利です。
※もちろん「フリーソフト」の導入は自己責任でお願いします。
◆◇◆
大きな声では紹介していないのですが、「Lhaplus」には「ZIP」で圧縮されたファイルからパスワードを解析する機能が付いています。方法は単純で、1から順にすべての数字や文字を総当りで確認していくのです。
そんな単純な方法もパソコンを使えば延々と繰り返せるため、たとえば数字だけの4桁程度の「パスワード」なら、数秒もあれば判明します。パスワードの入力を何度でもやり直せる、という点が欠点です。
ここから学べることは、
本当に重要な資料なら、「パスワード」は少なくとも『7文字以上』、そして数字だけではなくアルファベットや記号を必ず混ぜる
ということです。
それでも時間をかけて総当り方法を使えば、いつかは必ずパスワードは見つかってしまいますが、文字数を増やし、数字以外も含むと作業時間が延びるので、よほどの書類でなければ解読しようとはしないでしょう。
ワードやエクセル、圧縮フォルダのパスワードは、かけないよりは数段安全ですが、ファイルを入手されたら何度でも入力できるので「絶対に安全」ではない、ということを知った上で有効に利用してください。
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