「ディスク クリーンアップ」で「古いファイルの圧縮」をしてしまいました。すべて解除(解凍)する方法はありませんか?
ちょっとコツが必要ですが「プロパティ」からできるはずです。
先週、Windows XP 版の「ディスク クリーンアップ」で削除ファイルの種類を選択する項目の中に「古いファイルの圧縮」というチェック項目があり、その設定はできれば使わないほうがいい、とお話しました。
◆ 「ディスクのクリーンアップ」について(今週のQ&A)
「古いファイルの圧縮」を選択したときに現われる説明の下に表示される「オプション」ボタンをクリックすると設定画面が開きます。
さすがに「古いファイル」というだけあって、最初の設定(デフォルト)では「50日間アクセスされていない」ファイルだけを圧縮するので、よく使うファイルは圧縮されません。
つまり、すべて圧縮されるわけではなく、圧縮された「古いファイル」と圧縮されない「新しいファイル」が混在した状態になります。そして「圧縮されたファイル」はファイル名が「青く」なっています。
並べるとはっきり分かりますね。
ファイル名が青い、つまり圧縮されたファイルを解凍する手順は、解凍したいファイルを右クリックして、メニューから「プロパティ」を選び、「属性」の「詳細設定...」ボタンをクリックしてみてください。
「属性の詳細」画面を開き「内容を圧縮してディスク領域を節約する」のチェックボックスがあるので、そのチェックをはずして「OK」ボタンをクリックすれば解凍される、ということになります。
この応用で、ドライブごと「古いファイルの圧縮」してしまったものを解凍したい場合は、たとえば圧縮したのが「Dドライブ」なら、最初に「Dドライブ」のアイコンをダブルクリックしてウインドウを開きます。
開いたウインドウの中に、ファイル名が青い、圧縮されたファイルがひとつでもあればいいのですが、深い階層にしかない場合は、どれか表示されているファイルを選び、先ほどと逆の手順で、とりあえず圧縮をしておけばいいのです。 → 「プロパティ」で「内容を圧縮してディスク領域を節約する」 |
こうして「Dドライブ」を開いた画面に、圧縮されたファイルを含んだいくつものファイルと、いくつものフォルダが表示されている状態で、メニューバーより「編集」-「すべて選択」を選ぶのです。
これでウインドウ内のすべてのファイルとフォルダが選択された状態になるので、反転しているどこかを右クリックして「プロパティ」を開き、やはり「属性」の「詳細設定...」ボタンをクリックしてみてください。
◆◇◆
そうすると、今度は「属性の詳細」画面では「内容を圧縮してディスク領域を節約する」のチェックボックスに、チェックでも、空白でもない小さな四角「■」がマークがついた状態になっているはずです。
そのチェックボックスをクリックすることで「■」マークが消えるので、その状態で「OK」ボタンをクリック、「プロパティ」画面でもう一度、「OK」ボタンをクリックすると「属性変更の確認」画面が開きます。
そこで「圧縮解除」と表示されていることを確認して、「選択した項目、およびサブフォルダとファイルに変更を適用する」というラジオボタンを選択して、最後に「OK」ボタンをクリックすれば解凍が始まります。
ファイル数が多い場合、すべてを解凍するには時間がかかります。解凍の途中で止まったり、うまく解凍できない可能性もあります。実施する前に大切なファイルはバックアップしておきましょう。 |
この方法なら、ひとつひとつ実行しなくても、すべてのファイルを解凍できるはずです。ポイントは圧縮されたファイルが表示されていないとチェックボックスが「■」マークにならない、というところでしょう。
「古いファイルの圧縮」をすること自体、少ないと思いますが、実際に圧縮してしまった方から、全体を解凍する方法について質問リクエストをいただいたので2週に渡って紹介しました。参考にしてみてください。
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