Internet Explorer 7 にしてから、文字サイズを変更しても印刷の文字サイズが変わらないページがあるのですが?
印刷したいページの作り方(文字のエンコード方法)によって、文字サイズの変更が印刷に反映されない場合があるようです。
ホームページを印刷するとき、印刷される文字サイズを変えたいときがあります。そこで Internet Explorer 6(IE6)の場合、メニューバーより「表示」−「文字サイズ」の先にある各種サイズ(最小〜最大)を選ぶことで、表示サイズとともに印刷文字サイズも変更できました。
IE7 でも、タブが表示されているバーの右端にある「コマンドバー」で「ページ」ボタンをクリック、現われたメニューから「文字サイズ」を選び、文字の表示を好きなサイズ(最小〜最大)に変更できます。
※文字サイズの変更ができないように設定しているページもあります。
通常であれば、このまま「印刷」すれば、IE7 の場合も、表示サイズの変更に合わせて、印刷される文字サイズも変更されるはずですが、反映されないページがあることがマイクロソフト社より報告されています。
◆ IE7 で、文字サイズの変更が印刷と印刷プレビューに反映されない
(マイクロソフト サポート オンライン)
http://support.microsoft.com/kb/951154/ja
※ この現象はマイクロソフト社により、「マイクロソフト製品の問題」と
して認識されており、2008年8月20日現在では解決されていません。
では、どうすればいいかというと、IE7 でも、文字の表示サイズを変更すると、印刷される文字サイズもきちんと連動して変更されるページもあるので、まずは連動可能なページで文字サイズを変更して、それから印刷したいページに戻って印刷すればいい、と紹介されています。
※ あくまでも「回避策」であって「解決策」ではありませんけど。
その「連動可能なページ」で一番、有名なのは「Yahoo!Japan」なので、まずは「Yahoo!Japan」を開いて表示する文字サイズを変更しておいて、そのままで印刷したいページを開いて印刷する、という流れになります。
◆ Yahoo!Japan http://www.yahoo.co.jp/
実際に印刷する前に「印刷プレビュー」で確認するといいでしょう。
◆◇◆
ここから先は技術的な話になりますが、なぜ、このような現象が起きているのかを簡単に解説しておきましょう。
まず、日本語を含むデータファイルをインターネット上で公開するには文字化けなどが起きないように、インターネット上で使ってもいい文字(符号)に「エンコード(符号化)」しておく必要があります。
日本語を含むホームページの場合、この「エンコード」の種類は大きく「シフトJIS」「EUC」「UTF-8」の3つがあり、IE で見るときはどれで「エンコード」されているかを自動判定して、日本語として読むことができるように元の文字に「デコード(復号化)」してくれるのです。
※ IE7 なら「コマンドバー」の「ページ」ボタン −「エンコード」を
調べると、現在、表示しているページの「エンコード」の種類
には左側に黒丸(・)が付いているので確認できます。
この「エンコード」の種類で「UTF-8」の場合は、文字の表示サイズを変更すると、印刷するときの文字サイズの設定も同時に変わってくれるのですが、それ以外の「シフトJIS」「EUC」では、文字の表示サイズは
変更できても、それが印刷サイズには反映されない、というのです。
そこで「Yahoo!Japan」は「UTF-8」で「エンコード」されているので、「Yahoo!Japan」で表示サイズを変更すればいい、というわけです。
まあ、ここまで知らなくてもいいのですが、一応はそういう原因で問題が起きていることを紹介しておきますので、参考にしてください。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。