ウイルス対策ソフトには、値段や機能の点でピンからキリまでありますが、その差はどこにあるのでしょうか。
「基本性能」に大きな差はありません。あとは総合力でしょうか。
「ウイルス検査」「ウイルス駆除」そして「不正アクセスの防止」など、セキュリティに対する『基本性能』では、名の知れた(店で売れている)製品であれば、それほどの違いはないので、その点は大丈夫です。
◆ セキュリティソフト(BCNランキング)
http://bcnranking.jp/category/subcategory_0019.html
もちろん、ウイルススキャンの速度や対象とするファイルの数、検出が可能なウイルスの数、最新ウイルスに対する更新頻度など、細かい点で優劣はありますが、競合各社は、他社の製品をお互いに研究しており、自然と『基本性能』の部分では大きな「差」はなくなっています。
※ 検出率については「カスペルスキー」というソフトの評価が高い
ですが、あまり感染の恐れがないファイルも、なんでも検出を
することが必要かどうかは評価の分かれるところです。
では、ほかにはどこに「差」があるかというと『基本性能』以外に追加された機能がどれほど豊富で強力か、といった点になります。たとえば
・ スパイウエア対策
・ フィッシング詐欺対策
・ ウェブフィルタリング機能
・ 迷惑メール対策
・ 個人情報漏洩対策
こういった機能を大手の「ウィルス対策ソフト」は独自に追加、競っています。その一方でソフトウエアが肥大化して、パソコンの動作が重くなるなど、ある種の「副作用」とも呼べる状況も生まれてきています。
一般的に「セキュリティ強度」と「パソコンの使い勝手」は反比例することが多いので、機能タップリで幅広いセキュリティを望むのか、機能は絞ってもパソコンに負担が少ないソフトにするか、で選びます。
「ノートン」や「ウイルスバスター」「マカフィー」などは本当に機能が豊富で、総合セキュリティ対策ソフトとしてはどれも優れていますが、導入するとパソコンの動作が遅くなるといった傾向が確かにあります。
一方で「ウイルスセキュリティ ZERO」 などは、スキャンするファイルの数を絞ってみたり、問題が起きる可能性の低い機能は省くなどの工夫で、動作も軽く、料金も安いソフトを実現しており、人気があります。
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単に文章だけでは分かりにくいと思いますので、具体的な数値を含めた有力ソフトの比較記事があったので、それを紹介しておきます。
◆ ウイルス対策ソフトの実力診断:ITpro
(出典:日経パソコン 2007年11月12日号)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071215/289570/
あとは「使い勝手」や「設定が楽か」「値段」「サポート」などの点で自分に一番合っていると感じるソフトを選べばいいでしょう。
※ ちなみに私は「安心だネット!プラス」を愛用中です。動作も
軽く、基本機能も十分なので、自宅では3台ともこれです。
http://www.clubqa.com/anshin/
ということで、ソフト選びの参考にしてみてください。
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