Windows Vista 対応のソフトがうまくインストールできません。
一時的に「ユーザーアカウント制御」を無効にしてみましょう。
以前も用語解説で紹介したのですが Windows Vista ではセキュリティ強化のため「ユーザーアカウント制御」という機能が追加されています。
具体的には、新しくソフトウエアをインストールしようとしてアイコンをダブルクリックすると、一瞬、画面が真っ黒になり、直後に「ポン」という音と共に「ユーザーアカウント制御」画面が開く仕組みです。
要するに、自分が望まないプログラム(ウイルスやスパイウエアなど)を間違って、あるいは自動で勝手に起動やインストールされないように強制的に直前でいったん止め、利用者の判断と許可を求めてきます。
しばしば煩わしく感じることもある機能ですが、やはりセキュリティのことを考えると、きちんと「ユーザーアカウント制御」画面が表示され、「続行」するか決める機能は「有効」にしておいたほうがいいでしょう。
ところが、かなり前からあるソフト、特にフリーウエアやシェアウエアなどで、「ユーザーアカウント制御」画面も表示されないのに、うまくインストールできないときにも、この機能が原因の場合があります。
その場合、インストールしようとしているソフトを自己責任でいいから、どうしても使いたいときは「ユーザーアカウント制御」をいったん無効にしてからインストールすることでうまくいくことがあります。
「ユーザーアカウント制御」の有効と無効を切り替える手順は簡単で、管理者権限があれば「コントロールパネル」のユーザーアカウントから「ユーザーアカウント制御の有効化または無効化」をクリックして、
□ 「ユーザーアカウント制御(UAC)を使って
コンピュータの保護に役立たせる」
という項目のチェックをはずせば「無効」、つければ「有効」に設定が切り替えられるので、あとは「OK」ボタンをクリックすると、パソコンの再起動を要求する画面が開くので、再起動すれば設定は完了です。
繰り返しになりますが「ユーザーアカウント制御」はセキュリティ強化のために導入された機能ですから、いったん無効にしても必要なソフトがインストールできたら、再度、「有効」に設定しておきましょう。
◆◇◆
「ユーザーアカウント制御については、管理者ユーザーと標準ユーザーによっても操作が違うこともあり、詳しく図入りで説明されたページがマイクロソフト社から公開されているので、そちらも参考にしましょう。
◆ Vista のユーザーアカウント制御編(Microsoft Windows Vista)
ユーザーアカウント制御でパソコンをいつでも快適に!
あまり無効になる手順は紹介したくないところですが、Windows XP で愛用していた便利なソフトが Vista ではインストールできずに困っていらっしゃるケースがしばしばあるので、今回、取り上げてみました。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。