Windows Vista を使った場合の CD-R の書き込み方法がよくわかりません。
用途によって適切な書き込み形式を選ぶ必要があります。
じわじわと Windows Vista が出回ってきました。パソコン売り場に並ぶのは、ほぼすべて Vista 搭載マシンなので、パソコンの買い替えでは自動的に Vista になるので、当然といえば当然の結果です。
そんな中、最近、質問が多いのは Vistaマシン で CD-R などにデータを書き込むとき、「ライブファイルシステム」と「マスタ」という2つの形式が選べるけど、どちらにすればいいですか、ということです。
たとえば Vista での CD-R への書き込みは以下の手順になります。
1.空の CD-R を Vistaマシン 内蔵の CD/DVDドライブに入れると
「自動再生」画面が表示されるので、「ファイルをディスクに
書き込む」項目をクリック。
2.「ディスクの書き込み」画面が表示されたら、書き込む内容に
適したタイトルを「ディスクのタイトル」欄に入力。画面左下
の「フォーマットのオプションを表示する」ボタンをクリック。
3.書き込みの形式を「ライブファイルシステム」か「マスタ」に
CD-R の用途に応じて選択して「次へ」ボタンをクリック。
■ ここがポイント!(1) 初期設定では「ライブファイルシステム」になっています。 |
4.「ライブファイルシステム」を選択した場合、フォーマットが
はじまるので、完了するのをしばらく待ちます。「マスタ」の
場合、フォーマット作業はありません。
5.CD/DVDドライブ (Vistaマシンでは「DVD RW ドライブ」と表示
される場合が多い)画面が開いたら、書き込みたいファイルや
やフォルダをドラッグアンドドロップします。
※ あるいは、書き込みたいファイルやフォルダを右クリック
で表示されるメニューから「送る」-「DVD RWドライブ」
を選択することで書き込みます。
ここで「3.」で、「ライブファイルシステム」を選択していた場合、ドラッグアンドドロップ、あるいは「送る」操作をした直後からすぐ指定したファイルやフォルダの書き込み作業が始まり、完了します。
一方、「3.」で「マスタ」を選択していた場合、
6.CD/DVDドライブ 画面上に並んだ「ディスクに書き込む準備が
できたファイル」で、書き込むファイルがそろったことを確認
したら、「ディスクに書き込む」ボタンをクリックします。
■ ここがポイント!(2) 「マスタ」形式では、書き込むファイルをすべて準備して |
7.「ディスクへの書き込み」画面が開き、ディスクのタイトルを
確認したら「次へ」ボタンをクリック。
8.「マスタ形式を使用しますか?」という確認メッセージが表示
されるので「はい」をクリックすると「ディスクへの書き込み」
が開始されるので、完了するまで待ちます。
9.「ファイルはディスクへ正しく書き込まれました」と表示され、
自動的に CD/DVD ドライブが開き、書き込み完了です。
◆◇◆
書き込み形式を「ライブファイルシステム」にするか「マスタ」にするかは CD-R など書き込むメディアの使用目的に応じて選択しましょう。
■ ここがポイント!(3) どちらかの形式でフォーマットし、書き込まれたディスク |
◇ 「ライブファイルシステム」形式を使う場合
・ Windows Vista 搭載パソコンで、フォルダやファイル単位での
書き込みを何度もおこなうようなケース
・ 自分の Vistaマシン だけで手軽に追記でファイルやフォルダを
保存、バックアップしていきたい場合など
※削除や再書き込みもできる CD-RW や DVD-RW などで頻繁に
書いたり消したりしたい場合も、こちらの形式が便利です。
◇ 「マスタ」形式を使う場合
・ 音楽や画像をディスクに書き込み、MP3 や静止画や動画を再生
できる一般的な CD/DVD プレーヤーで使いたい場合
・ まとめて書き込む場合は「ライブファイルシステム」より高速。
何枚も同じ内容をコピーする場合も「マスタ」が便利
・ Windows XP よりも前の Windows を搭載したパソコンでも保存
したファイルやフォルダを読み込む可能性がある場合は絶対
書き込みやすさや使い勝手などを考えると「ライブファイルシステム」形式は魅力的ですが、確実に大切なデータを保存、共有したいときには、やはり「マスタ」形式で保存しておいたほうが間違いないでしょう。
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