一部のサイトにアクセスすると 『このWebページでActiveX を実行するにはクリックしてください』 と突然、表示されるようになりました。
信頼できるサイトなら「OK」ボタンをクリックしてください。
「質問リクエスト」ではじめてこの質問を受けたときは「情報バー」のことだと思って、まずは以下の情報を紹介しました。
◆ 「情報バー」ってどれですか?
https://www.724685.com/weekly/qa050907.htm
しかし「情報バー」とは違うようなのです。同じサイトでも、いままで出てなかったのに『このWebページで ActiveX を実行するにはクリックしてください』と突然、表示されるようになった、というのです。
実は、そのあと私もアップル社のサイトで動画を見ようとしたときに、ご指摘のウインドウが開いたので「これか!」と分かったわけです。
さっそく調査したところ、マイクロソフト社の公式情報がありました。
◆ 動画や音楽などのコンテンツを表示した際、操作を行うために
クリックする必要がある(マイクロソフト サポートオンライン)
http://support.microsoft.com/kb/915456
要するに、Windows XP SP2 において、修正プログラム(KB912945)を適用すると Internet Explorer 上で、ActiveX と呼ばれるカラクリを活用した動画や音楽のコンテンツを含むページを開こうとした時に
『このWebページで ActiveX を実行するにはクリックしてください』
というウインドウが表示される場合がある、というのです。
では、どうすべきかというと、先ほどのマイクロソフト社の情報では「中央の [OK] ボタンをクリックすることで操作できるようになる」というだけで、表示自体を出なくする方法などは告知されていません。
◆◇◆
実は、このマイクロソフト社のページで紹介されている、もうひとつの例で、フラッシュを利用しようとしてマウスポインタを合わせると
『このコントロールをアクティブ化して使用するには
クリックしてください。」という』
という表示が現れるようになったほうが、さらに大きな問題(?)です。
※ クラブQ&A「パソコンクリニック」音声ブログで
MP3 を再生するための『フラッシュ』の場合
いままで、ワンクリックで使えていたものが、2回、クリックしないと使えない、というのは非常に面倒です。それでもセキュリティの強化が目的なら仕方ない、と思ったのですが、どうやら、それも違うようなのです。
◆ 4月の月例パッチ前に、Webコンテンツを修正する(InternetWatch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/special/2006/04/07/11553.html
※ 要するに、このワンクリック余計に必要になる修正(?)により
マイクロソフト社は特許料の支払いを回避できるらしいのです。
※ とりあえず、暫定的にこの状態を避ける「互換性修正プログラム」
もあるようですが、6月までの効果だそうで困ったものです。
一方、その特許権侵害で訴訟を起こしている会社も、特許料を稼ぐ目的だけの会社ということなので「利用者置き去り」の悲しいお話です。
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