Internet Explorer で表示させる映像や DVDの再生、Windows Media Player の動画がスムーズに動かず、とぎれとぎれになってしまいます。
パソコンの心臓部 CPU の使用率を確認してみましょう。
お使いのパソコン環境により、原因は一概に断定できませんが、ネット経由以外の DVD再生でも動画が間欠的になることであれば、ネット環境や接続速度などが原因ではなさそうです。
また、Windows Media Player や DVD の再生ソフト、外付けプレーヤーなど、個別のソフトやハードでのみ起きる現象であれば、各ソフト情報やドライバ情報、接続状況などをチェックする必要がありますが、動画や音声全般で発生しているとなると、パソコン自体の問題のようです。
となると、パソコンの処理能力を左右する「CPU使用率」が高くなって、高負荷状態のため動画処理に十分なパワーが出せない可能性があります。
「Ctrl」+「Shift」+「Esc」のキー操作で「Windows タスクマネージャ」を開き「パフォーマンス」画面で「CPU使用率」が確認できます。動画の再生中、「CPU使用率」が高レベルで推移していないか確認ください。
「CPU使用率」が高レベルなため、動画が間欠的になるようであれば、
- 同時に使っているアプリケーションを可能な限り終了させる
- バックグラウンドで動いている常駐系のアプリケーションも差し支えないものは終了させる
タスクトレイに並んでいる常駐アイコンの中で、使っていないものは停止、あるいは終了させてしまいましょう。
この状態で改善されるかどうか、確認してみてください。
ある日、突然おかしくなった場合、なにかの拍子に「CPU使用率」を上げてしまうプログラムが走り始めた可能性があります。たとえば、パソコンに付属してきたセキュリティソフトを気づかずに、ちょっとした作業の途中で起動してしまった場合などが挙げられます。
それでも心当たりがない場合や、それらしい常駐アイコンもない場合はウイルスやスパイウエアなど、悪質なプログラムがパソコンの中に潜り込んでいる可能性もあります。
ウイルスやスパイウエアがバックグラウンドで活動していると、当然、CPUの使用率が上がってしまいます。一度、ウイルスやスパイウエアの専用対策ソフトで検査して、見つかれば駆除しておきましょう。
◆◇◆
ウイルスやスパイウエアでもなく、不要なアプリケーションを終了にしても、改善されない場合は、動画再生に使われるアプリケーションの「プロセス」について優先度を上げるという方法もあります。
- 「Windows タスクマネージャ」にて「プロセス」画面を開き、動画を再生しているプログラムのプロセスを右クリックし、メニューから[優先度の設定]?[高]を選択する
「タスクマネージャ」で不要なプロセスを止めてしまうのも「CPU使用率」を下げるには有効ですが、必要なものまで止めてしまわないように注意して作業しましょう。
さらに、これでも改善が見られない場合は、Windows OS になにかしら問題が発生しているかもしれません。そうなると「システムの復元」や「リカバリー」などで「元の状態に戻す」しかない場合もあります。
軽い症状であることを祈っております。
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。